仏教

子どもは授かるものです

マンサク 大谷大学教授 一楽 真先生の話「真宗の救い」「子どもは育てるものではありません。授かるものです」 という授業中の先生のことばに感動しました。 生まれて初めて聞きました。大学の前期試験の答案にこのように書いた学生さんがいました。 その学…

 『草にすわる』

『草にすわる』 八木重吉 わたしのまちがいだった わたしの まちがいだった こうして 草にすわれば それがわかる 八木重吉は、1898年生まれ。 結核を患い29歳で亡くなられました。お寺の法話で、とても心に沁みるお話をされたM師から、 この詩をよくお…

飛雲閣

高嶋礼子の「日本の古都」(BS‐TBS24日)で、西本願寺が紹介されていました。 〜かつて「六条御殿」と呼ばれた名刹に隠された真実とは? 知られざる歴史物語〜3年前のグループ旅行では、東本願寺参拝後、 西本願寺の内部を案内していただき、飛雲閣外観…

京都へ

五年前の旅行一日目、保津川下りの前日の記事、 こちらもすっかり忘れていたので、再度読めてよかったです。 私の場合、 自分が後で読み返すためにブログを書いているのだ、と思っています。東本願寺 御影堂の屋根 こんな文章でした。 ・・・・・ グループで…

なつかしの保津川下り

写真家のinuwanさんは、 ブログでいつも郷愁を誘う日本の原風景を紹介してくださいます。保津川下りの船だまりでは、きちんと並んだ舟が春を待っていて、 あまりの美しさに圧倒されました。その時、すっかり忘れていた「私の保津川下り」を思い出したのです…

下駄が汚れているのは

毎年一度、近くのお寺で松本梶丸師のお話をお聞きしたことがあります。 どのお話も、わたしのことだなあとうなずくばかりでした。 悩むというのは 自覚である 悩まされるというのは 無自覚である (曽我量深) 悩むというのはもっとも人間らしい尊い姿である…

大根

白いごはんに大根寿司がおいしくて、 食べ過ぎないかと心配になります。 刺身のツマ、なます・・・寒さに向かってから、 大根たっぷりの「おでん」はこれで何度目でしょう。ブリ大根も絶品です。毎日毎日、大根をおいしくいただいています。大根の味大根はい…

両鏡相照

「鈴木大拙館」の企画展 「両鏡相照(りょうきょうあいてらす)―学習院時代の大拙・幾多郎―」 が始まったので、行ってきました。 近道を通って往復2時間、ウオーキングコースにぴったりなのです。21世紀美術館の近く、 街中にありながら静寂な空間に身を…

不条理

多くの若い命が奪われた軽井沢バス事故 同乗していて友人を失った、学生の言葉が心に残っています。「日常の何でもない日々が、どんなに大切だったか知らなかった・・・」 お寺の掲示板で見かけました。 きのう“理不尽”と書いていて、「病気だけは“不条理”だ…

兼六園  霞が池凍る

昨日はお寺で女人講があり、親しいお仲間が集いなごやかに過ごしました。 勤行の後の法話では、 「住職になりたての頃はご門徒さんに、 どんな難しい立派なお話をしようかと力んでいた。 最近は、ご門徒さん一人一人が尊い種火を持っていらっしゃるので、 相…

我が身の事実

「これは治せません」と医師から言われ、 かえって落ち着いたと昨日書いたところです。全休さんは もともと人間の心は清浄無垢なものだと前提すること自体、 人間の心の本質であるところの傲慢さを証明している。 親鸞は人間は「愛欲と名利」でできていると…

「また明日会えるといいね」

今朝の雪景色 明朝までに降雪100㎝(山手)との予報です。 これまで何度も取り上げてきましたが、先日のお寺での法話でも、 鈴木章子(あやこ)さんの『癌告知のあとで』(探求社)からのお話がありました。・・・・・ 北海道のお寺の坊守だった鈴木章子さん、…

持って歩ける融雪装置

都心部は朝から雪で大混乱ですね。 こちらは今のところ雨で、雪は降っていません。こんな日は「持って歩ける融雪装置」が思い出されます。CD版法話録「心に響く法話シリーズ」 「お念仏に遇いて」は、 淨秀寺坊守、藤原千佳子さんが話されていて、 以前お会…

本当のことだから

旅立ちは特別に暑い夏の日でした。 いなくなったのではなく、姿が変わったんだね。 それは“本当のことだから”郁代が亡くなった時、 「本当のことだから」(山元加津子著)が部屋に遺されていた時はとてもびっくりしました。 帰国した年に発売されたもので、…

「永訣の朝」

西田幾多郎記念哲学館 昨日の「つらら しゃべった!」のコメントで、 iireiさんが宮沢賢治の「永訣の朝」に触れてくださいました。そのとき、以前西田幾多郎記念哲学館でお聞きした 山折哲雄講演会を記事にしたとき、「永訣の朝」を書いたことを思い出したの…

罪業深重のわれら

今日の青空 「五木寛之の新金沢百景 」というテレビ番組があるのですが、 先日話されていたのは、 「冬の時こそ思索が深まる」というものでした。 季節の冬ばかりでなく、 人生の冬にも重ねておられるようでした。 よく講演会でもお聴きし今も心に残っている…

十億の人に十億の母あらむも

「十億の人に十億の母あらむも わが母にまさる母ありなむや」暁烏 敏(あけがらすはや) 歌碑 “加賀の三羽烏”のおひとり、 暁烏敏師(1877年 - 1954年)は、 真宗大谷派の宗務総長をされ、「念仏総長」として慕われました。師が生まれた明治時代、世界全体の…

「仏の御いのち」

白い塀に真っ赤なカラスウリ 美しきかな散歩道 すべては「仏の御いのち」であるから現実を憎むことは仏を憎むことである。全休さんの文章を読ませていただいて、郁代の最期の言葉が思われました。「これまで、お母さん、完璧やったわ。 必要なもの、必要なこ…

「あのね、太陽というのはね・・・」

郁ちゃん あなたを想い、足跡をたどってオーストラリアを旅したことがあります。 あなたが最後に訪れたエアーズロックの太陽は、 地平線から昇り地平線に沈みましたね。朝日を浴びてエアーズロック 先日お寺で法話をお聞きしたのですが、 その時話された小噺…

煩悩成就のわれら

あの日の千畳敷 故・松本梶丸師のお話し、近くのお寺で以前何度もお聴きしました。 そのお話しがネットにも載っていたのですが、 なつかしく、再度読ませていただきました。善人とは暗い人、悪人とは明るい人 本誓寺 松本梶丸 ある方が曽我先生に、善人悪人…

大根

白いごはんに大根の漬物がおいしくて、 食べ過ぎないかと心配になります。寒さに向かってから、 大根たっぷりの「おでん」はこれで何度目でしょう。毎日毎日、大根をおいしくいただいています。 榎本栄一詩集『群生海』より大根の味大根はいいな 味がないよ…

「荷物の孫です」

決めないままの安心 2では、大船先生の息子さんの高光一也先生の奥様であるかちよさんのお話が出てきました。以前かちよさんの「東京の運転手さんの話」を書いたことがあるのですが、 ほぼ同じ頃雪割草さんが、そっくり同じ内容のことを書かれていて、 とて…

“あたわリや”も“のさる”も凄い言葉です

「さくらの木は、いま、じゅんびしてるんだよ。 緑から、赤になって、 葉っぱ落ちて、 そしてピンクの花が 咲くんだよね」 (5歳児) 決めないままの安心4 に ブログ仲間のキリコさんからいただいたコメントが心に響きました。 ・・・・・ 「水俣病の方が…

決めないままの安心 4

決めないままの安心―高光大船師のまなざし 大谷大学教授 水島見 一(1950年富山県に生まれる) ききて 金光寿郎 金光: そういう受け取り方ができると、それこそ自分はこう思うから、これで極楽へ行けるだろうとか、お浄土へ行けるだろうと思っている信心の方…

決めないままの安心 3

決めないままの安心―高光大船師のまなざし 大谷大学教授 水島見 一(1950年富山県に生まれる) ききて 金光寿郎 金光: 大船先生の若い頃のお言葉だと思うんですが、 「描写(びようしや)の行信(ぎようしん)」と「沈潜(ちんせん)の行信(ぎようしん)」という言葉…

決めないままの安心 2

決めないままの安心―高光大船師のまなざし 大谷大学教授 水島見一 (1950年富山県に生まれる) ききて 金光寿郎 金光: 私は、大船先生の息子さんの一也先生の奥様であるかちよさんに何回かお話を伺っているわけですが、あのかちよさんの話を聞いていますと…

決めないままの安心 1

9月に金沢東別院にて水島見一師の講演をお聞きしました。 「この頃やっと、高光大船は私の師です、といえるようになりました」 と、その時おっしゃいました。今回は、ラジオ番組の対談を親しく読ませていただきました。 「加賀の三羽烏」のおひとり高光大船…

自由で安らぐ国

大拙の最晩年をともに過ごされた元秘書の岡村美穂子さんが、 「柳宗悦と鈴木大拙」について話されていて、 興味深く読ませていただきました。 鈴木大拙先生と柳宗悦先生は、親子でもこうはうまくはいかないだろうという感じのお二人でした。 温かで、言わな…

「無有好醜」

私の“ウオーキング街道”には、 一時間前後のところに魅力的なスポットがちりばめられています。わざわざそこへ出かけるというより、 ちょっと寄ってひと休み・・・という感じなのです。「大拙と柳宗悦」展後期では、 柳宗悦・書「無有好醜」が展示されていま…

「大拙と柳宗悦」展

「鈴木大拙館」 HPより水鏡の庭 3色のコントラストがきれいです。 風に揺れる水面に、本多の森が映っています。 2013年10月、鈴木大拙館と日本民芸館が交流協定締結した、 開館二周年記念展でも「大拙と柳宗悦」が開催されました。四周年の今年、再びの開催…