「ありがとうの花」が紡ぎだしてくれる縁(1)

 


第767号 宮ぷー こころの架橋ぷろじぇくと  
                    2011年9月10日より

その(1) です。


ありがとうの花(三五館)の一節です。
そこにりささんからのメールを載せさせていただきました。
・・・・・
〈赤ちゃんがほしいと思いつづけて、ようやく一五年の年月のあと、四月に生まれた赤ちゃんはダウン症の女の子でした。
私がほしかったのはダウン症の子どもじゃない。
誰もがうらやむようなかわいらしくて、利発で、スポーツができて、いっしょに連れて歩いても誰もが振り返るようなかわいい、きれいな赤ちゃん。
子どもがお腹にいる間には、赤ちゃん雑誌を何冊も購読し、洋服を準備し、早期教育教室を探すことにも余念がありませんでした。


 私がどんな悪いことをしたというのでしょう? 
なぜこの私がダウン症の子どもを育てなければならないのか? 
私が思い描いてきた未来はどうなるの? 
どれだけ泣いても受け止めることができませんでした。
 けれど主人は、すごく光(ひかり)をかわいがっています。
かわいい、かわいいといつも抱きあげて、
ほら笑った、ああ泣いた、おむつが濡れた、
と世話をやいてくれます。
そして、光や主人につらく当たる私のことを、
主人はただの一度も責めないのです。
そんな主人を見ることすらつらくて、たまりませんでした。


 かっこちゃんは今朝、書きました。
「この愛でいっぱいの本を見られた方が、ああ、なんてかわいい。
なんて素敵な愛でいっぱいの子どもたちだろう、
と感じるに違いないと思うのです」と。
そして、光は私たちを選んで生まれてきてくれたんだと。
 かっこちゃん、馬鹿げたことと思うかもしれませんが、言います。


「かっこちゃんは私のために、光のために、これを書いてくれたに違いない」と、そう思いました。
まだメルマガを読んで五時間です。
それなのに、私の体の細胞の中の何かが変わりました。
恐ろしい勢いで変わりました。


 光を見たら、私を見て、にっこり笑いました。
この笑顔を、私はちゃんと見ていただろうか? 
はじめて光をかわいいと思いました。
そう思って見たら、本当にかわいい顔をしているのです。
抱きあげると頼りなげで、こんな私を見てニコニコ笑うのです。
抱きしめると柔らかくて涙があふれました。
白い肌、長いまつげ。
よく見れば私にも主人にもよく似ています。
この子は私と主人に会いたくて、私たちのところに来てくれたんだ。


 赤ちゃんが生まれたら着せようと用意したピンクの服を着せる気持ちにもなれなかったのに、出してきて着せたらとてもよく似合いました。
主人に写メを送りました。
「光はピンクがよく似合うよ。ほら、かわいいでしょう」
という文章をつけて写メを送りました。


 かっこちゃん、主人がね、仕事中なのに帰ってきてくれてね、
私を抱きしめてくれたんです。
「光としあわせになろうな」と。
主人は私の気持ちが必ず落ち着いてくれると知っていたそうです。
私を信じていてくれたそうです。


 かっこちゃん、私の遺伝子の中にある「大好きはうれしい」をONにしてくれてありがとう。
いまも自分の中の変化に戸惑うけれど、
そばには私を見て、笑う、私たちの娘・光がいます。


 昨日の講演会に来てかっこちゃんに「ダウン症の子どもが生まれた」と話をしてくれたご夫婦の方に心から感謝します。
すべて必要で起こったといまわかります。
 光の写メ、かっこちゃんに送ります。
私の大切なかわいい光を見てもらいたいです。
信じられません。
いまはなりたての親バカです〉
・・・・・


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