2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

亡き人を偲んで

ご主人を50代の若さで亡くされたHさん、 限られた時間の中でご夫婦でお別れの旅をされました。 書店で偶然見つけた「あなたにあえてよかった」を読まれ、郁代のお別れの旅を知ったからでした。 京都から金沢への旅、私たち夫婦と2日間を過ごされたのです。…

みみをすます

谷川俊太郎さんが “生きる”を朗読された日、対談相手の斎藤惇夫さんが次のような話をされました。 「出身校である新潟県立長岡高校で講演を頼まれた時、 谷川俊太郎さんの詩“みみをすます”を朗読したのです。 そうしたら約1000人の生徒がシ〜ンとして聞…

「からゆきさん」

「からゆきさん」 著者の嶽本新奈さんはまりんかさんの姪で、気鋭の女性学研究者ですね。 これまでのまりんかさんのブログから受ける印象としては、 さっそうとバイクで駆け抜ける女性で、親しみをもって読ませて頂きました。この本は、山崎朋子『サンダカン…

生きているということ

郁ちゃん、あなたに会えるこの道、 崖の上の家にはザクロの花も咲いていたよ。 [その先は・・・県立音楽堂コンサートホール、 谷川俊太郎さんと斎藤惇夫さんのビッグ対談があったのです。日本保育協会の全国保育研究大会が24日から開催されていて、 26日の最…

この道の先には

この道は銀座通り草原にカミキリムシ 浅野川では鮎釣りの人 見上げれば・・・いつもの場所でピーヒョロロ〜 ビワがたわわに 11月の金沢マラソンに向けて 走る走る この道、あなたに会える道私のために用意されたこの道の先には、 今日もいいことあるよ。

『御二河白道之柵』

五嶋みどりさん の 〈素直に、ただ素直に〉 「・・・だから私は素直に演奏していきたい。 素直であるために、欲というものをなるべく見つめ直して、 できる限り離していきたいと思います」 を読んで、 先に載せた棟方志功の制作態度 にあった、エピソードが…

五嶋みどりさん

五嶋みどりさんのヴァイオリンを初めてお聴きしました。 情感に満ちた、心に深くしみわたる音色、鳴りやまぬ拍手・・・ 今も鮮烈に思い出されます。「オーケストラ・アンサンブル金沢」の第364回定期公演があり、 ヴァイオリン協奏曲で登場しました。2015…

〈折々の言葉〉 69 

〈折々の言葉〉 69 鷲田清一 父上様 母上様 三日とろゝ美味(おい)しうございました。 干し柿、もちも美味しうございました。 円谷幸吉 「もうすっかり疲れ切ってしまって走れません」に至るまでに、 兄姉、おいめいなど31人の近親に向けた、食べ物、洗濯…

琵琶演奏会

昨日音楽堂で開催された「錦心流琵琶演奏会」、 聴かせていただき有難うございました。みなさんを見送られる長谷川凍水(雲龍柳)さん 涼しげな着物姿にうっとり・・・ 長谷川凍水さんの見事な琵琶演奏と語り、 「実盛」の世界にたっぷり入らせていただきま…

「育ってくれてありがとう!ありがとう!」  

隣りの保育園の“つぶやき集”から ブランコから降りて泣いているのでわけを聞くと、 「空までとどきたかった・・・」 (3歳児) テントウムシを見つけ、飛んでいくところを見て 「帰っていっちゃった〜。 みんな見てたら恥ずかしかったんかな?」 (4歳児)…

〜棟方志功の還相廻向〜

金沢城から望む金沢市と南砺市にまたがる医王山 標高939m 朝夕、私の家からも眺められます。棟方志功がお参りした二俣の本泉寺 ここは「蓮如上人ゆかりのお寺」で、38豪雪の時、縁あって私が下宿させて頂きました。 あの時の住職ご夫妻と棟方志功がお会い…

棟方志功の往相回向

川辺の木陰を歩くと、さわやかな風が吹き夏でも涼しい。外国人の母子。御主人は留学生のようです。 「感応道交」と聞こえてきました。昨日に続き3回目です。「棟方志功の念仏体験」 太田浩史師 〜棟方志功の往相回向〜棟方の仏法仲間に吉田龍象がいた。 同…

棟方の制作態度

セグロセキレイ幼鳥 浅野川で 「こっちへおいで!」とお母さん 少し離れて見守ります。 昨日に続きます。 太田浩史師は 「棟方志功の念仏体験」としてまとめられた小冊子を参加者に配り、 その中の文章を引用しながらご自身のお話を続けられました。 〜棟方…

南砺に根付く「土徳」

この季節、どこを歩いても“生まれたて”に出会います。かるがもの赤ちゃん 富山県南砺市を歩いていると、さまざまな場所で柳宗悦、濱田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチという民藝運動をリードした作家の名前が聞こえてきます。 そして、実際それらの作…

〈折々の言葉〉 75

ツバメの服は黒いとばかり思っていました。 高い電線、またはスイ〜っと目の前を横切るばかりで、 近くからじっくり見ることはありませんから。河原にいた“黒い幼鳥”を離れたところから・・・パチリ。 撮った写真を見て、びっくり仰天!!ええ〜っ!ツバメっ…

なぜきれいに咲けるのだろう

卯辰山花菖蒲園で郁代が撮った最後の写真、 あまりに美しくて、 この時の郁代の心情を思うと胸がいっぱいになります。 旅立つ二ヶ月前 以前この写真を見られたまりんかさんの感想。 「まるで、可愛い天使達が白い服を着て顔を寄せ合っているように見えます。…

花菖蒲園

浅野川に沿って歩いて一時間、 天神橋を渡るとすぐの卯辰山花菖蒲園は今が見ごろなので行ってきました。 郁ちゃん あなたがほとんど歩けなくなってから、家族と出かけた思い出の場所だから、 毎年あなたに会いに行きます。着物姿が涼しげです。 “いずれ あや…

「金沢に来るなら・・・」

金沢駅もてなしドームの大型タペストリーがリニューアルしました。「金沢に来るなら、 春か夏か秋か冬がいいと思います。」今は『夏』 「お父さんに無性に会いたくなるの。 誕生日(ご主人)の6月末に、最期に歩いた金沢の街を歩きに行きます」昨年来てくだ…

「なにおはなししてるの〜!」

幼児の“つぶやき集”から 「あさ、ないてきたひと だあれ?」 目を指して 「めんめ!」 (1歳児) わかさぎのフライをご飯にたてて 「ハッピバースデーツーュー♪」 (1歳児) パジャマのボタンがとめられなくて 「せんせい、やって〜」 「じぶんで がんばっ…

〈折々の言葉〉 56

嬰児のほほ笑みが真の出会いをもたらし、 われわれを深く慰めてくれる・・・に、肯くばかりでした。 〈折々の言葉〉56 鷲田清一貧しさこそ、真の出会いに必要であるということは、 われわれを深く慰めてくれる。 霜山徳爾 聖書の「心貧しき人は幸いである」…

雨の中の二人

登校する夏服の兄弟 昨秋近所へ引っ越してきた1年生と2年生。 新1年生も小学生らしくなってきたね。先日の夕方6時ごろ、学童保育からの帰りのようでした。 雨が降り出していました。「朝学校へ行くとき鍵を家に忘れてきたので、家に入れない・・・」 と…

「春、忍び難きを」

忘れてはいまいか。 ふるさとに置き忘れた生活を 食卓に並んだ品々を 創り主のことを 七十年前のあの日のことを 金沢市民劇場6月例会 劇団俳優座公演 「春、忍び難きを」を観ました。作/斎藤 憐 演出/佐藤 信・眞鍋卓嗣 この物語の舞台は松本ですが、 作者…

ガンジス河の砂の数ほどのご縁によって

ヤマボウシは山で咲いていたものですが、 最近は公園木や庭木として植えられていて、街中でもよく見かけます。 お寺の掲示板の言葉から

「百万石行列」

昨日は百万石まつりのメインイベント、「百万石行列」がありました。 金沢駅東広場の「鼓門」をバックに勇壮な太鼓演奏が行われる出発セレモニー。 大地を揺るがす大音響、これが聞きたくて出かけました。 HPより前田利家公金沢城入城行列で、 武蔵が辻(…

蜂と神様

蜂と神様 金子みすゞ 蜂は お花の中に お花は お庭の中に お庭は 土塀の中に 土塀は 町の中に 町は 日本の中に 日本は 世界の中に 世界は 神様の中に さうして さうして 神様は 小ちやな 蜂の中に 昨夜の雨で、草も花もうれしそう。

優しさを振りまいて

郁ちゃん 今いくよさん(67歳)が多くの方に惜しまれて、5月28日に亡くなられました。 あなたと同じ胃がんでした。人気女性漫才コンビ「今いくよ・くるよ」は、 昭和50年代半ばの漫才ブームの立役者でした。 郁ちゃんはその頃多感な小・中学生、 忘れら…

「蘭亭序」

行く先々で出会った富山県速星中学校の生徒たち、 金沢21世紀美術館でも会いました。 体験学習で近江町市場、兼六公園、金沢城などを、 グループに分かれて回っているようです。 「ハイ ポーズ!」 美術館前広場にある野外アート 人が自由に出入りできます…

かきつばた

かきつばた、今年も会いに来ました。兼六園の曲水を華やかに彩る花。 曲水は山崎山の下から霞ヶ池まで、全長574m。 その三分の一にあたる約190mの両側に植えられている。 その数1万株、4万本。 「オーワンダフル!」 外国人観光客が多いです。 昨日もとても…

仰向けになったカメをほかのカメが助けてあげる

夕暮れ (5月31日)亀とスッポンがシンクロした同じ日、 またまた亀のほほえましい光景に出会いました。仰向けの状態から起き上がれなくなっているカメを、 ほかのカメがひっくり返して助けてあげる動画です。 台湾の動物園で子供たちの目の前で起こったもの…

「代わってあげれなくてごめんね」

むらさきつゆくさの季節にはいつも思い出します。 「むらさきつゆくさ」 星野富弘 二番目に言いたいことしか 人には言えない 一番言いたいことが 言えないもどかしさに 耐えられないから 絵を書くのかもしれない うたをうたうのかもしれない それが言えるよ…