映画・舞台

「夢千代日記」

金沢市民劇場例会は前進座特別公演「夢千代日記」でした。 2月13日 於・金沢市文化ホール「夢千代日記」はNHKドラマ人間模様として1981年と翌年、 さらに「新・夢千代日記」として1984年に放映されました。 吉永小百合さんが、胎内被爆者として…

「王女メディア」

自らの運命を嘆き、呪い、そしてメディアは、復讐を決意する。 『この私をかよわい女、いくじのない女だと、誰に思わせておくものか──』2か月に一度の金沢市民劇場の例会は、 幹の会+リリック座公演、『王女メディア』でした。 ギリシア悲劇の三大作家の一…

『母と暮せば』

映画『母と暮せば』観てきました。「浩二、元気にしてる?」 「そんなわけないだろう?ぼくは死んでいるんだから」 涙なしには見られませんでした。会いに来てくれた浩二は亡き郁代と重なり、 私にとっても母と子の幸せな時間が流れるのでした。 『母と暮せ…

“無名塾”と「能登演劇堂」

仲代達矢さん 文化勲章受章おめでとうございます。 これまでに、「能登演劇堂」の記事は10回以上このブログで書いています。受章後の会見でも、仲代さんは 「中島町(現・七尾市)との三十年間の交流、 能登演劇堂での毎年の公演も含めての受章だと思って…

玉三郎の阿古屋

同窓会の翌朝、東京組と別れた七尾組は昔を思い出し修学旅行です。午前はスカイツリーからの展望を楽しみました。 集合写真を撮るときのカメラマン曰く、 「ム・サ・シ(634m)と言ってくださいね!」高校を卒業した年の“あの頃の世相”には、 「東京タワー完…

「父と暮らせば」

金沢市民劇場例会で、こまつ座「父と暮らせば」を観ました。 作 :井上ひさし 演出:鵜山仁 出演:辻萬長 栗田桃子 「うちはしあわせになってはいけんのじゃ」 一人静かに暮らす美津江の前に、突然として父・竹造があらわれる。 井上戯曲の最高傑作。 地獄の…

『ブンナよ、木からおりてこい』

先日(23日)は、偶然にも“畑のかえるさん”が、 『ブンナよ、木からおりてこい』 の朗読をアップされていて、感動したものです。5日後に、劇団青年座『ブンナよ、木からおりてこい』を見ることになっていたからです。昨日、観てきました。作=水上勉 補綴…

「愛を積むひと」

樋口可南子さん、素敵でした。 亡くなった後、旦那さんの佐藤浩市さんへ次々に届く愛の手紙・・・北海道の美しい大自然に抱かれ、ゆったりした時間の中で石を積む。 「大きな石でも小さな石でも、割れた石でも必ずや必要な場所がある!」 佐藤浩市さんのセリ…

琵琶演奏会

昨日音楽堂で開催された「錦心流琵琶演奏会」、 聴かせていただき有難うございました。みなさんを見送られる長谷川凍水(雲龍柳)さん 涼しげな着物姿にうっとり・・・ 長谷川凍水さんの見事な琵琶演奏と語り、 「実盛」の世界にたっぷり入らせていただきま…

「春、忍び難きを」

忘れてはいまいか。 ふるさとに置き忘れた生活を 食卓に並んだ品々を 創り主のことを 七十年前のあの日のことを 金沢市民劇場6月例会 劇団俳優座公演 「春、忍び難きを」を観ました。作/斎藤 憐 演出/佐藤 信・眞鍋卓嗣 この物語の舞台は松本ですが、 作者…

『櫻の園』

桜の季節に、劇団エイコーン『櫻の園』を観ました。 近代演劇の金字塔、チェーホフ最後の作品。主演が栗原小巻でラネフスカヤ夫人を好演。 チェーホフの戯曲を、奇をてらうことなく真正面から取り組んだ、 重厚で格調高い舞台でした。 ロシアの地主階級の没…

金髪のカツラ

悼む人、昨日の続きです。大竹しのぶさんの迫真の演技、心に残っています。静人の母、坂築順子(大竹しのぶ)は58歳。 末期癌にかかって入院していたが、生きるために、 あえて在宅ケアに切り替える。 静人が悼む行為をはじめるきっかけを作り、 彼が志半ば…

『悼む人』

ウオーキングの先に映画館・・・ 『悼む人』を観てきました。主役は高良健吾さん、好演されていました。 加賀藩の料理人を描いた『武士の献立』で主役をされていたので、親しみが持てました。ベストセラー作家・天童荒太の直木賞受賞作『悼む人』を堤 幸彦が…

あなたがいれば ただそれだけで楽園

繰り返される ♪「あなたがいれば ただそれだけで楽園」スイセイミュージカル『楽園』を観ました。ストーリー ・・・・・ 日本の大学でハワイ史の講師をしている亜矢子は、 取材のためハワイにやってきた。 運命に引き寄せられるように日系二世の女性、川村治…

「神様はバリにいる」

最近、空を見上げましたか? 最近、子供の頃のように大声で笑いましたか? 最近、大切な人を大事にしていますか?わたしたち日本人の多くが日々の仕事や家事などに追われ、 本当の自分自身を見失いかけています。夢を持つこと、チャレンジすることすら足を引…

『くにこ』

昨夜の金沢市民劇場例会は文学座公演 『くにこ』でした。アップテンポで楽しいお芝居に引き込まれました。良かったです。 不貞をしているくにこが、 父親の不貞を止めて家族の幸せに力を注ぐ姿が感動的でした。 繰り返されたセリフ、「人間には裏と表がある…

「ふしぎな峠の物語」

少し前に、ふしぎな峠の物語を観ました。 何といっても吉永小百合さんに会いたかったから。 私も海に抱かれ、「岬カフェ」で悦子の祈りを込めた一杯を飲みたいな。カナダ・モントリオール世界映画祭 2014 審査員特別グランプリ受賞作品! ストーリー のどか…

『島』

青年劇場の「島」を観ました。 『島』は、1951年、呉軍港近くの島に住む人々の被爆体験を描いた演劇です。 ◎第4回(1958年)岸田國士戯曲賞受賞作品2010年東京公演、そして3・11…。 奪われたいのち、遺されたいのちへの想いをこめて 堀田清…

『思い出のマーニー』

長崎から来た女子高校生 と向かった金沢駅、 隣接するフォーラスで観たのは、米林宏昌監督の長編2作目、 『思い出のマーニー』 でした。 杏奈は 「わたしはわたしが嫌い」 「自分は輪の外側に居る」 なんて思っているのと同時に、誰かに自分を見てほしいと思…

劇団民芸『八月の鯨』

劇団民芸『八月の鯨』を観ました。 ・・・・・ リビーとサラの姉妹は毎年、アメリカ・メイン州沿岸の島にあるサマーハウスで夏を過ごすことにしている。 1954年の8月、鯨の訪れを心待ちにする姉妹だが、 もう昔のように鯨がこの島にやってくることはない。 …

「ありの〜ままの〜♪」

昨日盛り上がった 「ありの〜ままの〜♪」 幼児に負けないで歌ってみましょうね。 ♪ありのままの 姿見せるのよ ありのままの 自分になるの♪ ここだけ歌えれば、胸を張れます。 「アリの〜パパの〜♪」ではありませんよ。(笑)アナと雪の女王 主題歌 『Let It …

ハムレット

昨夜は妹と劇団東演の観劇でした。 金沢市民劇場の例会で、 ベリャコーヴィッチ演出によるシェイクスピアの傑作『ハムレット』です。 (HPより)光と闇の中で、計算された荒々しい動きとメリハリの利いた台詞廻し、 間断のない身体の揺らぎが世界の不気味…

錦心流琵琶演奏会

街中で人の集まっているところ、どこもサッカーの観戦中、 昨日はサッカーを観戦しながら移動しました。目的は琵琶演奏会、今回は忘れないで行けました。 金沢駅鼓門に隣接する県立音楽堂の交流ホールです。夫もその近くで会合があったので一緒に行くといい…

あなまどい

前進座公演「あなまどい」を観ました。あらすじ ・・・・ “足軽は往来で上士と出会えば平伏しなければならない”という藩の仕来りが枷となり、 足軽・寺田金吾は、徒士頭である上遠野久作を切り捨て、脱藩した。 父・久作の仇討を決意した若き日の関蔵は嫁い…

黒木華さん

「ウオーキングの先の映画館」で、公開してすぐに観たのが「小さいおうち」でした。 出演した黒木華さん(23)が、 第64回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で、 最優秀女優賞(銀熊賞)に選ばれましたね。 おめでとうございます。山田洋次監督は、 「…

『わが町』

川の向こうの梨畑 妹に誘われて、昨日は俳優座劇場公演『わが町』観劇、 会場が金沢市文化ホールでした。冒頭と最後に全員で歌われる 「いつまでも くりかえす 宇宙の営み」。 ささやかな日常を生きる一人一人が、 大いなる宇宙の永遠の流れの一粒一粒である…

かぐや姫の物語

「郁代は私の子どもではない。 34年間お預かりしていた娘は、 いのちのふるさとへ、ある日す〜っと還って行った。 かぐや姫のようだ」 ずっと、そんな思いを抱いていました。郁代に会えるような気がして、 待ち望んでいた「かぐや姫の物語」観てきました。…

『武士の献立』

映画 『武士の献立』は加賀藩の話。 時は江戸時代、歌舞伎でも有名なお家騒動、加賀騒動の真っ只中。 "刀"ではなく"包丁"で藩に仕えた武家。 料理で動乱を乗り越えた家族の物語。「料理無言抄」という当時のレシピ集を書き残した実在の包丁侍、 舟木伝内と安…

鶴瓶さんが能登演劇堂へ

わ〜、「家族に乾杯」の鶴瓶さん、能登演劇堂に来てる! 10月の同窓会でロミオとジュリエットを観たばかりだったので、興味深々でした。 仲代達矢さん監修「能登演劇堂」 1995年開館 舞台扉が開いて野外に通じるしかけ、 四季折々の風景が広がります。 こ…

「殿様と私」

コメディタッチが効いていて、いま思い出しても笑ってしまう・・・ 息もつかせぬ展開で、あっという間に2時間半が過ぎました。今回の金沢市民劇場の例会は文学座の「殿様と私」、 妹が迎えに来て、野々市フォルテ(11月29日)で観ました。 劇作家としてばか…