『思い出のマーニー』

長崎から来た女子高校生 と向かった金沢駅
隣接するフォーラスで観たのは、米林宏昌監督の長編2作目、
『思い出のマーニー』 でした。



杏奈は
「わたしはわたしが嫌い」
「自分は輪の外側に居る」
なんて思っているのと同時に、誰かに自分を見てほしいと思っている女の子

思春期の子供が感じる社会への不安、自分への嫌悪感、
そんな世界に心を閉ざしてしまった12歳の少女・杏奈。
杏奈の心を救うマーニーの愛を描く。

ふたりの少女のひと夏の思い出が結ばれるとき、
杏奈は思いがけない“まるごとの愛”に包まれていく・・・。

映画では北海道の大自然の美しさに浸って、
私はただ音楽を聴いているだけでよかったのです。

プリシラ・アーンによる主題歌


4年前のある日、
お知り合いの映像制作会社社長さんから、お葉書が届きました。

   8月10日放送のNHK番組
    「ジブリ 創作のヒミツ 宮崎駿と新人監督 葛藤の400日」
   を見てください。
   新人米林宏昌監督は、
   金沢美術工芸大学在籍中、私の会社でアニメのCM番組を制作し、
   ここからジブリへ羽ばたいて行ったのです!

番組を見ました。その内容とは

・・・・・
この夏公開のジブリ最新作、「借りぐらしのアリエッティ」、

今回の作品は、脚本を宮崎駿(69)が担当、
だが監督は36歳の全くの新人・米林宏昌監督。
これまで宮崎の下で活躍して来た敏腕アニメーターを大抜擢した。
その背景には、新たな“才能”を育ててこれなかったという強い危機感があったからだという。

実は、これまでも幾人もの若手が監督を任されてきたが、
宮崎はその強いこだわり故に作品作りに介入、
最後には乗っ取ってしまうことも多かった。
そこで今回、宮崎は作品に介入しないと決めた。

その一方で手助けなしで映画を作りきることを強いられた新人監督には、
圧倒的な重圧がのしかかる。

そんな、師弟の心の葛藤を400日にわたって密着した番組。
加えて、スタジオでは見る者の心を揺さぶるジブリ映画の、
“絵に命を吹き込む”創作のヒミツを徹底的解剖する。
・・・・・

地元(車で20分の隣街、“野々市”市)出身の監督の誕生でした。
それ以来、監督“麻呂(マロ)”さんが、親しく感じられていたのです。

思い出のマーニーができるまで』にも、
心が揺さぶられました。