2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

いっしょに泣いてくれる人

家族にがん患者がいて、苦しんでいる人がいます。 「あなたにあえてよかった」(大浦静子・著)を 繰り返し何度も読んでいると言われる。あなたにあえてよかった作者: 大浦静子出版社/メーカー: 北國新聞社出版局発売日: 2006/10/13メディア: 単行本購入: 6…

新聞連載「親鸞」

今日の「親鸞」(五木寛之・作)より ほとけはつねに いませども うつつならぬぞ あわれなる ひとのおとせぬ あかつきに ほのかにゆめに みえたもう “ほとけはつねに いませども”とは 「なにがあっても だいじょうぶ」 ってことなんだろうか。だれもがいっぱ…

晩秋

空が青く、高い。 なんて気持ちの良い日だろう。太陽が丘のメタセコイヤ通りが紅葉し、秋の終わりを感じさせます。

原田大介くんの詩

養護学校で、山元加津子先生との交流で心を開いていった大助くんは 心打つ多くの詩を書いています。私はいつもこれらの詩に、心洗われているのです。 葉っぱだって 石ころだって そこにあるだけで 心を動かす力がある。 それが”ある”ということなんかな 僕だ…

ありがたい

あの辛さの中で、 郁代は「ありがたい」のメッセージを遺そうとしました。 「家族のやさしさに気づいたことが、 病気の辛さ以上に有り難いことやわ」 うれしそうに言った郁代を思い出した。 明るい顔だった。 あの辛さの中で、 「有り難い」と言えることが不…

最後だとわかっていたなら

郁代は自分が最後だとわかっていたから 「あなたを愛してる」と家族に、恋人に、友人に伝えようとしました。 この詩のように・・・。 「最後だとわかっていたなら」 作・ノーマ コーネット マレック / 訳・佐川 睦 あなたが眠りにつくのを見るのが 最後だと…

初あられ・雪

寒波がやってきました。 初あられ・雪で、屋根が真っ白です。

聞き上手な郁ちゃん 

郁代との思い出を書いた「あなたにあえてよかった」 には、こんな加藤さんからの手紙が載っています。 聞き上手な郁ちゃん 加藤純子 私と郁ちゃんとの出会いは一九九六年十一月中旬だったと思います。 日豪ワーキングホリデー協会主催の少し早いクリスマスイ…

話きけない現代

そうだね、そうだね・・・とうなずきながら読みました。 次のようなエッセイでした。「言葉の送り手ばかりに」 きたやまおさむ 精神科医・作詞家 昔から医療では「話して治る」患者さんたちが確実にいる。 大昔の医者たちは、鎮痛剤も十分になく注射もうてず…

ブログ「いちじくりん」

私が毎日読ませて頂いているブログがあります。娘を亡くしてからもなんとか元気な日々が送れたのは、山元加津子さんから日々配信される、ゆるぎなく暖かなメッセージのお陰でした。「何があってもだいじょうぶ」との励ましが込められています。 ブログ名は「…

まど・みちおさん99歳 おめでとうございます

きょう、99歳の誕生日。おめでとうございます、まど・みちおさん。 朝日新聞「天声人語」(11月15日)よりの転載です。 まど・みちおさんの紡ぐ詩は穏やかに、読む者の胸に広がっていく。明日99歳の白寿を迎えるその詩人に、「虹」という一作がある。地球…

心の支えになっている

朝、Aさんから電話があった。 カオルちゃんの病状が予断を許さない状況という。「大浦さんの書いた本、“あなたにあえてよかった” を何度も何度も繰り返し読んでいる」と。 「どれだけ心の支えになっているか知れない」 とおっしゃる。 自分の苦悩を分かって…

ありがとう

ありがとう 笹田 雪絵ありがとう、 私決めていることがあるの。 この目が物をうつさなくなったら目に、 そしてこの足が動かなくなったら、足に 「ありがとう」って言おうって決めているの。 今まで見えにくい目が一生懸命見よう、見ようとしてくれて、 私を…

メメント・モリ

「メメント・モリ」 藤原新也 死とは、死を賭して周りの者を導く、人生最期の授業。 極楽とは、 苦と苦の間に 一瞬垣間見えるもの。 死を想え。 人生最期の授業の師は郁代であり、私は生徒でした。 メメント・モリ

今日の「しっぽみたいに」

あふれるような光をあびて青い空に 紅葉した葉っぱが揺れているよ。私も 一瞬一瞬を受け止めて 生きていこう。雨の日も 晴れの日も 雪の日も楽しみながら 生きていこう。 かつこ (山元加津子) 「しっぽみたいに」は毎朝8時に携帯メール配信 私は毎日、こ…

不条理な人生

郁代を愛する人から贈られて来た蘭の花。 郁代はもがき苦しんだ末に、「がん」という不条理を 受け入れようとしたのでした。その人の名前を思い出すだけで、涙が止まらなくなることがあります。 大浦郁代、そして・・・・八木重吉。 『草にすわる』 わたしの…

あなたにあえてよかった

「あなたのお陰でわたしの人生は輝きました。 あなたにあえてよかった」とのメッセージを届けたく、 娘、大浦郁代は『お別れの旅』を続けました。2007年8月には、 「24時間テレビ」のオープニングで放送されました。 日本武道館で、秋川雅史さんが「…