不条理な人生

郁代を愛する人から贈られて来た蘭の花。



郁代はもがき苦しんだ末に、「がん」という不条理を
受け入れようとしたのでした。

その人の名前を思い出すだけで、涙が止まらなくなることがあります。
大浦郁代、そして・・・・八木重吉

       
       『草にすわる』         
        
        わたしのまちがいだった
        わたしの  まちがいだった
        こうして 草にすわれば  それがわかる

       
       『心よ』
        
        こころよ。
        では  いっておいで
        しかし
        また もどっておいでね
        やっぱり
        ここが いいのだに
        こころよ
        では 行っておいで
                     八木重吉

八木重吉は、1898年生まれ。
「聖書1冊あればほかには何もいらない」というほどの
敬虔なキリスト教徒でした。
最初の詩集「秋の瞳」は評判になったのですが、
結核を患い29歳で亡くなってしまいました。