2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

蝶になって

萩一輪(17日) [ 今日の白萩 郁ちゃんが思い出されてならない8月、 花になって、白い蝶になって、会いに来てくれたね。 いつもおかあさんの周りに来てくれていたね。毎日、素敵なメッセージを届けてくれたね。 8年間お世話になったシドニーの会社から、上…

ピアノ発表会

午後、二人の孫のピアノ発表会がありました。 1年前に始めたばかりです。 一部 3、花の精 Aちゃん(4年生) 6、つむぎ歌 Sちゃん(6年生) 連弾は、二人ともお父さんと弾きました。 3、崖の上のポニョ Aちゃんと父 6、「魔女の宅急便」より 嵐の丘 S…

「24時間テレビ」

今年の「24時間テレビ」は、東京ビッグサイトから。 テレビを見ていると、 秋川雅史さんが「千の風になって」を歌っておられました。 2年前の郁代の番組では、武道館からでした。 昨夜のドラマ「にぃにのことを忘れないで」では、 郁代の番組、 「24時間テ…

いつも想ったところに 

本を読まれたという美根子さんから、以前頂いたお手紙です。 とてもとても、うれしかったです。有り難うございました。 はじめまして!「あなたにあえてよかった」をまとめて下さったおかげで、郁代さんを知ることが出来ました。 いつくしみ育ててきた愛娘を…

「感動」と「感謝」

武田双雲さんのきょうのブログ、 「満たされない時」をお借りします。 わたしに一番欠けているものだね!って思ったので。 「何かものたりない。」「満たされない。」僕も10代の頃は、 そんな気持ちでした。しかし、あることを実践してからは、 20代、3…

雪絵ちゃんとも、宮プーともつながっているよ

かっこちゃんは、きのうの「いちじくりん」でこう書いています。 私はどうして、雪絵ちゃんが亡くなるまで、 雪絵ちゃんとした約束を大切なことだとも思わずに、 何もしないでいたのだろうと、 雪絵ちゃんが亡くなってから、何度も悔やみました。 もし、意識…

こころの架橋ぷろじぇくと

かっこちゃんこと、山元加津子さんのブログ「いちじくりん」に、 こんな記事がのっていました。 宮ぷー こころの架橋ぷろじぇくと 星野さんのおもぃ 宮田俊也さんという方がいます。養護学校の教員で、 子供たちからは「宮ぷー」の名前で慕われています。 平成…

たんぽぽの詩8

木を伐採しているのをみて 「なんで 木 きるんかなあ。 木が いたいって いっとるよ。 かわいそすぎるわ。」 (5才児) 給食で出た、輪切りのきゅうりの中身をかじって、 指にはめて 「けっこんゆびわ やよ。」 (2才児) 玉入れゲームをしていて、同点だ…

アガパンサス

綽空から善信へ(五)

綽空から善信へ(五) 親鸞 293 五木寛之 法然上人の言葉には、深い悲しみの気配があった。 綽空は思わず涙があふれそうになり、 こみあげてくる思いを必死でこらえた。 本願ぼこり、とは、 どのような悪人であろうとも必ず阿弥陀仏は救ってくださる、 とい…

コブクロ  STAY

いつも心の中だけ・・・

「もう いいんだよ」

郁代は、がんになった自分を許し、 最初の診断「胃潰瘍」も、 許せなかっただろうになんとか収めようとしました。 欠点だらけのこんな母を許し、 自分の思い通りには看護してもらえなかっただろうに、 「生んでくれてありがとう」 「お母さんのこどもでよか…

なぜ許せるのですか?

なぜそんなふうに人を許せるのですか? 田口ランディさんの講演会 で先日お聞きした、 「お兄さんの死と、認知症のお父さんが流した涙」。 あの時、本当に伝えたかった事が、今回のブログに書いてありました。 わたしが一番聞きたいと思っていたことでした。…

さるすべり

岡本さんの家の前を通ったら、さるすべりが咲いていました。 「あなたにあえてよかった」が出来上がった頃、 読んで下さってすぐに、お手紙をくださいました。 近くの方に、こんなふうに気持ちを伝えるって、 私には出来ないことだなあと、とてもうれしかっ…

「白洲次郎と正子の世界展」

金沢21世紀美術館で開催されていた 「白洲次郎と正子の世界展」 をみてきました。旧白州邸武相荘が再現されていました。 館外へでると夕暮れの空に、 飛行機雲が弧を描いていました。 市庁舎のシンボルタワーから出て どこまでも どこまでも 続いていました …

たんぽぽの詩7

鉢植えを倒してしまい 「あー たいせつにしんなん。 お花も いのちあるげんよ。 にんげんと おなじやもんね。」 (5才児) 外遊び中、ミミズをみつけて 「ミミズって おおきくなったら ヘビになるんやよ!」 「えー、なんで?」 「だって、どっちもくねくね…

白萩咲いて

いくちゃん、玄関の萩に、白い花が咲きました。 金沢は30度。真夏日です。

綽空から善信へ(四)

綽空から善信へ(四) 親鸞 292 五木寛之信空はつぶやいた。 「あなたさまは、天台のお山をおりられたが、 決してお山を去られたかたではない。 悪をもおそるべからず、と人びとに説き、 戒にとらわれずに念仏せよとよびかけながらも、 お上人さまはじめ高弟…

最後だとわかっていたなら

郁代からの、今日のプレゼントです。 どうぞ、受けとってくださいね。 最後だとわかっていたなら 作・ノーマ コーネット マレック / 訳・佐川 睦 あなたが眠りにつくのを見るのが 最後だとわかっていたら わたしは もっとちゃんとカバーをかけて 神様にその…

また 会おうね 

岡部明美さんのブログ、 「また会おうね、 きっと、きっと、 いつかまた」が、 いつのまにか、郁代の声になって聴こえてきました。 郁代からのプレゼントでした。 < い の ち の 花 > 私が、この世界に生まれた朝の光は、どんな美しさだったのだろう。 窓…

ありがとう

「遺書」 おとうさん おかあさんへ わがままな娘でごめんね。 いつもつっけんどんでごめんね。 口が悪くてごめんね。 心配ばかりかけてごめんね。 親孝行できなくてごめんね。 孫の顔、見せられなくてごめんね。 おとうさん、おかあさんより先に死んじゃって…

世界にイエスという

芙蓉 家族との会食で、 「ここ(病院)の食事、すごく味付けがいいわ」 と言ったのでしたが、郁代の状態では、食べ物の味も、 本当はわからなくなっていたのでした。 それでも、病室に集まった家族が落ち込まないように、 気持ちがすこしでも軽くなるように…

みんなで食事しよう!

お別れの前日、 明け方、一時呼吸困難になったため、緩和ケア病棟へ緊急入院。 夕方、仕事を終えた家族が集まりました。 緊急入院だったので、一時的に特別室が用意されました。 「広いね!」「ホテルみたいね!」と、 三ツ星レストラン、四ツ星ホテルの話題…

たんぽぽの詩6

「わあ〜ハチおる!!」 「ハチもかわいいよ。ハチさんこんにちは」 (5才児) トイレから出てきたみわちゃんが心配そうに 「ママ、みわちゃんのここ(胸を押さえて) なにかうごいとるー。」 「それは、心臓っていって、 それがうごかないと、ちゃんとうご…

おにゆり

8月の空の下で

綽空から善信へ(三)

綽空から善信へ(三) 親鸞 291 五木寛之法然上人がいった。 「綽空、選択集(せんちゃくしゅう)の書写をそなたに許す」 「えっ」綽空は一瞬、頭が真っ白になった。 信空はかすかな笑みをうかべて、綽空をはげますようにいった。 「師はかねがね、 自分の生…

親孝行できなかったね

もう立てなくなった…。親孝行、できなかったね…」 「いくちゃんのおかげでシドニー楽しかったよ…」 郁代にかける言葉をなかなか見つけられませんでした。なにか言ったら、涙が出そうでしたから・・・。 あの時、郁代はなんと言ってほしかったのだろうと今も…

「そう〜れっ!」

介護ベッドを起こすと、 上体が少しずつ下にすべり降りていきます。 時々、体を引き上げるのですが、 一人でやるには、ちょっとしたコツがいります。 わたしが身体を持ち上げようとすると、 郁代が元気な声で、 「さあ、行くよ。そう〜れっ!」と掛け声をか…

もう会えない

「おかあさん、心配かけてごめね」 「やっぱり、おかあさんが一番やわ」「Aさんの励まし、お母さんにはできなかったよ。 いくちゃんにとって、Aさんは特別な人だね」 オーストラリアに滞在のAさんはこのころ、 郁代から電話で「もう会えない」と言われたのだ…

量が多すぎるから

「おとうさん、おかあさんの子どもに生まれて、しあわせだったよ」 「おとうさん、おかあさんの子どもに生まれてくれて、ありがとう」 郁代の発する言葉のひとつ一つが、重く感じられて、 私はなにも言えませんでした。 この頃、シドニーからひろみさんが来…