さるすべり

      

岡本さんの家の前を通ったら、さるすべりが咲いていました。


あなたにあえてよかった」が出来上がった頃、
読んで下さってすぐに、お手紙をくださいました。
近くの方に、こんなふうに気持ちを伝えるって、
私には出来ないことだなあと、とてもうれしかったことを思い出しました。



〈お手紙〉

もう涙なしには読めない作品で、
特に旅立ちのところでは、涙がポタポタ書面をぬらし嗚咽いたしました。
 

何という親子の絆の強さ、深さ、
また郁代さんは何と素晴らしい女性だったか…
素晴らしい人生だったか…。
すごい意志の強さ、愛情の深さ、
多くの人達にこれだけ愛され、また慕われ、
惜しまれた郁代さんだったか…残念でなりません。
 

まだまだ人生半ばで心残りも沢山あったと思いますが、
今までの人生を感謝されていけたとのこと。
この気持ちにさせられたことは、何からきているのだろうか…。
やはり、ご両親の深い愛情で育てられたからだろう…。
また家族愛も強かったからだろう…。


先立つ娘に「生んでくれて有り難う」と言われたご両親。
何とすばらしい贈り物だろうか。
また、千の風になって吹き渡っているという気持ち、
本当に勇気づけられました。


郁代さんがこの本を書かせてくれたというお母様。
郁代さんの遺書。
お母様、静子さんのあとがき…もう涙が出てとまりませんでした。
この本のどのページも、
手にとる様に綴られた「一言一言」に感動させられっぱなしでした。
 

最後に、この本を通して私が思ったことは、
人生の生き方、感謝、勇気、愛情を持つ事など、
改めて肝に銘じて生きていこうと誓いました。
本当に有り難うございました。
                   岡本