2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

あなたは素敵でした

28日に亡くなった川村カオリさん。38歳。 あなたの人生は素敵でした。 あなたの頑張っている姿をテレビで見て、 多くの方たちが、そして、どれだけのガン患者が、勇気をもらったことでしょうか。 川村カオリさんが亡くなったと聞いて・・・わたしを含め…

死者の視点で

田口ランディさんのブログを、いつも読ませていただいています。 昨年は、月刊誌「同朋」でも連載されていました。 書籍もたくさん出されています。 金沢東別院の夏季公開講座で、 昨日、ランディさんのお話をお聞きしました。 「兄の自殺」、「アルコール中…

なぜ わたしなの?

シドニーの友人ミキさんから頂いた手紙です。 いくちゃんはいつもニコニコしていて、 人のためだったら努力を惜しむことなく、 自分を犠牲にしてもがんばる人です。 いままでいろいろとお世話になり本当に感謝でいっぱいです。 スポーツ万能で暇さえあれば水…

たんぽぽの詩 4

セミの鳴き声がして 「あっ セミのこえや。」 「あっ あの木かな。」 「うん そうや。 なつのこえ するもん。」 (5才児) ごはんを食べ終わった後、 弁当箱のふたにごはん粒がついて 「あー、これはママが おまけしてくれたのかなー?」 (4才児) 保育者…

Sちゃん 4年生の時の作品

恵信の選択  (十一)

恵信の選択 (十一) 親鸞 286 五木寛之 「弥七どの・・・」 「恵信どのがここへ向かわれたという話を耳にして、 おそまきながらおいかけてきたんじゃ」 「かって清盛公全盛のおり、六波羅童(ろっぱらわっぱ)をひきいて、 飛ぶ鳥落とす勢いやった伏見平四…

救われた命 

家のすぐそばを流れている浅野川に沿って、四季折々よく散歩します。 川辺で幼児だけで遊んでいるのを見かけると、 溺れないかと気になり注意しながら歩くのが常でした。 保育園に勤務していた関係で、 知らぬ間にパトロールしている自分に気がつき笑えるの…

「七つ橋渡り」

昨夜「おんな川橋めぐり」が浅野川沿いで開催されました。 「七つ橋渡り」は、浅野川の7本の橋を無言で渡り、無病息災を願う風習。 この企画では、参加者が天神橋、梅ノ橋、浅野川大橋、中の橋、小橋、彦三大橋の6本の橋を提灯(ちょうちん)を持ちながら…

アボリジニの聖地

郁代の部屋に遺されていた本「アボリジニの教え」によって、「ウルル」がアボリジニの聖地だったことを私は知りました。 「聖地とはね、 世界の創造の祖先たちによって清められ、 精力を与えられた地球の強いエネルギースポットなの。 すべての生き物に、平…

エアーズロック

豪ABCテレビ(電子版)によれば、 「エアーズロック」の別名で知られる、 オーストラリア中部の巨大な岩山「ウルル」について、 同国連邦政府は8日、 先住民アボリジニの聖地であることから、 観光客の入山を禁止する計画を策定中だと明らかにした。 今後各…

マクベス

能登演劇堂は 仲代達矢さんの無名塾が拠点としているところです。その中島町で9月から、「マクベス」のロングラン公演が始まります。 以前に、毎年中島町で無名塾の長期合宿をしていて、 「能登演劇堂」の設立にまでつながりました。 なぜ中島町かは、 「東…

たんぽぽの詩 3

戸外遊びで 「目つぶってみて。みずのおとが すっごく よくきこえるよ〜。」 「ほんとうだね。目をつぶると はっきり きこえるね。」 「ちかくにいったら みずのにおいもする。」 (4才児) 母と子の会話 「おかあさん これな〜に?」 「なしっていうのよ。…

夏に咲く

街を歩くと

恵信の選択  (九)

恵信の選択 (九) 親鸞 284 五木寛之全員の視線が黒面法師の手にもった針にそそがれた。 「よく見よ。綽空。この女にするか。それとも・・・こちらか」 綽空はうめき声をあげた。 「われら三人の目を、その針で突け。三人もろともに異国に売るがよい」 「な…

空も、海もつながっている

「中・高生の頃、私は、 何か得体の知れない不安や淋しさや虚しさのようなものを感じたとき、 いつも夜空を見上げていた。 何時間でも、ぼーっと空を見上げていた。2階の私の部屋の窓から、 1階のリビングの屋根に降りることができた。 屋根の上にマットレ…

初めてお便りします

読者からの手紙 静子さんへ 初めまして。私はN市に住む二十六歳の主婦です。 「ゆきちゃん」と気軽に呼んでくださったらうれしいです。 「あなたにあえてよかった」 読みました。 ただただ、涙が止まらず、 「感動」という言葉以上の言葉が見つからないくらい…

主計町の風情

ひがし茶屋街の対岸、浅野川大橋詰めにきれいな料亭街があります。 知人をお見舞いしての帰り道、 夕闇迫る主計町(かずえまち)を通り抜けました。 お茶屋の芸妓さんの三味線の音がチントンシャン・・・。 なんとも風情がありました。 大橋を渡り、 そのま…

自分の声を一番聴いているのは

郁代の友人の大原さんから頂いたお便りに、 こんな箇所がありました。 郁代さんは、とても前向きでポジティブな人でしたので、 お母様の様子をかなり心配していることと思います。 他人の悪口など一切口にせず、 要望はあっても愚痴は聞いたことがありません…

たんぽぽの詩2

登園してきて 「はやくみかちゃんこんかな〜。」 「なかよしやね。」 「そうねん。なかよしねん。 だから いっぱいやることがあるげん。」 「やることって?」 「えっと〜あそぶことやろ・・・ いっぱい。」 (4才児) カラスを見て 「せんせい、みて! ス…

紅格子

金沢駅前通り

恵信の選択  (七) 

恵信の選択 (七) 親鸞 282 五木寛之 「綽空さま、なにもおっしゃいますな」 恵信のあえぐような声をさえぎって、綽空がいった。 「救われる・・・と、わたしは思う」 「なんだと?」「いまなんといった」 「十悪五逆の悪人といえども、 至心に懺悔し、一心…

織作峰子写真展

「織作峰子写真展」が金沢21世紀美術館で開催中でした。 最終日の昨日、観てきました。 織作峰子さんは石川県のひとです。 花の写真は絵葉書から。 写真展に寄せて 夢の中で見た映像が、目醒める瞬間に、 スーッとモノクロームの世界へと変化してゆく。 そ…

自分が選んだ道だから

手紙をもらった時は「保険の資格」のことがよくわからなくて、 なんとなく聞き流していたのでしたが、 あの時郁代は私たち家族にほめて貰いたかったに違いありません。郁代が他人の悪口を言うのを聞いたことがなかったし、 これまでに自分の頑張りを自慢した…

誇らしい自分

メールではなく、郁代からの手紙が残っています。 今日、実は保険の資格を取った人の終了証書授与式みたいのがあったの。 保険協会の人から証書を受け取った時は、 自分でも誇らしくて、 「家族にこの場面を見てもらいたかったなあ」と思ったの。英語で勉強…

皆で気をつけます

エディさんは郁代がオーストラリアで勤めていた会社の上司に当たる方です。 ワーキングホリデーには、 滞在期間1年以内、就労はアルバイトに限るという制約があります。 エディさんは郁代をアルバイトで雇用、1年後には 正規採用してくださったのです。 私…

上司のエディさん

手術後オーストラリアに戻り仕事復帰してからも、 身体のことが気にかかった私は、頻繁に郁代にメールを送っていました。 無理をしないように、食事をちゃんと摂るようにと。 郁代も私に心配かけないようにと、 その都度身体の調子を知らせてきました。 お母…

百日草

浅野川沿いにて

恵信の選択  (六)

恵信の選択 (六) 親鸞 281 五木寛之「恵信どの!恵信どのはどこだ!」 それは綽空の声だった。 恵信と鹿野は、息をのんで顔を見あわせた。不意に一人の男がどこからともなくあらわれた。 「三人に、それぞれ縄をかけよ。身動きできないようにな。 綽空、よ…

七夕

「あなたにあえてよかった」には、4年前の七夕飾りのことが書いてあります。 思い出したら、涙がでてとまらなくなりました。 今夜は、星になった郁ちゃんと会えますね。 七月七日 前日にお見舞いに来てくれたオーストラリアからの友人サニーさんと一緒に、 …

たんぽぽの詩 1

保育園に勤務していた時、 保育士が書きとめた “子どものつぶやき集”を発行していました。 お母さん、お父さんも連絡帳に“つぶやき”を書いてきてくれました。 今でも、ずっと続けられています。 “つぶやき”には、 とがったこころをまあるくしてくれる魔法の…