空も、海もつながっている

「中・高生の頃、私は、
何か得体の知れない不安や淋しさや虚しさのようなものを感じたとき、
いつも夜空を見上げていた。
何時間でも、ぼーっと空を見上げていた。

2階の私の部屋の窓から、
1階のリビングの屋根に降りることができた。
屋根の上にマットレスを敷いて、
その上に寝転びながら、
ずっと星空を眺めていたことを思い出す」


岡部明美さんのブログを読んで、
中学生の郁代を思い出し、楽しくなったのでした。


2階の郁代の部屋をあけると、
1階の部屋の屋根が目の前にありました。
瓦屋根ですから、傾斜してたんですけどね〜。

昼、
そこにふとんを並べて寝転がり、流れ往く雲を見上げていた郁代。

夏、
友達を呼んできて、保育園の屋上に上がり、
寝転がって星空を眺めるのが、夜の楽しみでした。

郁ちゃん、今、空から見た地球の眺めは、
どんなですか。

「空も、海もつながっていて、ひとつながりのいのちだよ」

そんな声が聴こえたように思いました。


岡部さんはこう、続けられています。


桜の木として生きようとするエネルギー、
バラの花として生きようとするエネルギー、
大根になろうとしているエネルギー。


星になろうとしているエネルギー。
私は私として生きようとするエネルギー、
彼は彼として生きようとするエネルギー。
エネルギーとして見てみると、
分離なんて本当はどこにもないのだということがよくわかる。


どんなに壁や窓や扉で区切ろうが、
部屋の中の空気と外の空気は同じものだし、
台所の空気とベッドルームの空気だって同じものだ。
アメリカの空、イランの空、北朝鮮の空、
日本の空なんて実際はないわけだし。


空や海をどうやって分けることができるだろう。
すべては、分かちがたくつながりあい、関わりあって、
相互補完的に成り立っているのがこの世界の真実なのに。