2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

1枚の写真

講演の冒頭に、青木新門さんが必ずといって良いほど「1枚の写真」のお話をされます。ジョー・オダネル氏の写真展で出会った「少年の写真」。 「写真の少年」と、 「死んだ妹の亡骸を難民収容所の火葬場に置いてきた少年の青木新門さん」 がぴったりと重なっ…

いのちのバトンタッチ

本木雅弘さんが「おくりびと」について語っていました。「納棺の場では、送る人、送られる人のコミュニケーションがあるのです。 いのちのバトンタッチがあるのです」 青木新門さんの詩にもあります。 いのちのバトンタッチ 人は必ず死ぬのだから いのちのバ…

光顔巍巍

「納棺夫日記」3章によく出てくるお経の言葉、 「光顔巍巍」(こうげんぎぎ)・・・。 そのとき、釈尊のお顔は尊く光り輝いておられた。 郁代はがんを発病したとき、どれだけのショックを受けたでしょう。 結婚を目の前にした将来の夢あふれる時でした。再…

不思議な光

「納棺夫日記」で青木新門さんは言っています。 『叔父の顔は、私を罵倒していた時の顔とは全く違う顔であった。 安らかな柔和な顔であった。 目尻からは涙が流れ落ちていた。 叔父の手が私の手を少し強く握ったように思えたとき、 「ありがとう」と聞こえた…

ありがとう

[納棺夫日記]では、青木新門さんが憎んでいた叔父さんが、 最期に「ありがとう」と涙を流す場面がありますね。 郁代も時間に限りがあると知った時、不思議な光に出遇ったのでしょうか。郁代の最期の言葉は、「会いたい人、みんなに会えてよかった」「お母さ…

おくりびと (2)

娘が亡くなってからは、「生と死」に関する本をよく読んでいます。アカデミ―賞受賞「おくりびと」の原作本は「納棺夫日記」ですね。著者の青木新門氏のお話も、昨年お聞きすることが出来ました。「納棺夫日記」に次のような場面があります。 「顔もみたくな…

仏壇に祈る父

エルサレム賞のスピーチで村上春樹が初めて父を語った1節です。「私の父は昨年、90歳で死にました。父は引退した教師で、パートタイムの僧侶でした。京都の大学院生だったときに父は徴兵されて、中国の戦場に送られました。戦後生まれの子どもである私は…

壁と卵

村上春樹のエルサレム賞の受賞スピーチが公開されていますね。 「それでも私は最終的に熟慮の末、ここに来ることを決意しました。気持ちが固まった理由の一つは、あまりに多くの人が止めたほうがいいと私に忠告したからです。他の多くの小説家たちと同じよう…

昨夜、郁代の夢をみました。 シドニーから帰ってきて、「紅白なますがおいしい!」と言って食べていました。 ああ、そうだ! 大根と人参で、「久しぶりに、紅白なますを作ろう」と思いました。 昨日の午前中は、山良さんに久しぶりにお会いしました。 カズヨ…

あの声は・・・

今日の新聞、「親鸞」(五木寛之)よりあの声は・・・當麻御前の今様 おやをおもわば ゆうひをおもえおやはゆうひの まんなかににしのそらみて なむあみだぶつみだはゆうひの そのさきに 私も、いつも夕日を想っています。 いつも月を眺めています。そこが郁…

山中温泉

NHK「プロフェッショナル」の茂木健一郎さんが 最近、元気が良いですね。 マインドが温かいなあと感じています。 ブログを読んでいたら、「第一回ラグジュアリーライフスタイル国際会議」が、 山中温泉「かよう亭」であったと書かれていました。翌日の夜…

大好きだよ!

孫のSちゃん、Aちゃん、Mちゃんとの合言葉は 「大好きだよ!」「どんなことがあっても、大好きだよ!」そして抱きしめたいのです。 郁代の病状がどんどん悪いほうへ進んでいった時、 私には、掛ける言葉がみつかりませんでした。 どんな言葉も、薄っぺらに…

人生を立ち塞がれそうになった時

岡部明美さんのブログに励まされることが多いです。 岡部さんは生死をさまよう壮絶な体験をしていらっしゃるので、 思いがびんびん伝わってくるのです。 昨日は、「大きな問題に人生を立ち塞がれそうになった時」でした。 私が最近、自分が一番変わったなあ…

東尋坊の茂さん

東尋坊の茂さんのことが、中日新聞の[社説]に載っていました。 最近よくテレビでも発信されている方ですね。 [社説] 週のはじめに考える 社会修理へ民の声を 「百年に一度」という形容が聞かれる経済情勢です。 雇用や社会保障にもしわ寄せが及んでいます。 …

二つのお部屋

みんながお腹を空かして集まりました。 「Aの部屋」には、ごはんに、長〜いお箸が添えられていました。 一人ひとり競って食べようとしますが、お箸が長すぎて誰一人ごはんを食べられません。 この部屋の人たちは、お腹が空いているのに目の前のご飯が食べら…

おひなさま

おひなさまを飾りました。 ] mikuちゃんの初節句のお祝い、楽しみだなあ。

大いなる存在のはたらき

1歳になったみくちゃんは、よちよち、歩きはじめたよ。 だれも教えてもいないのに あるとき、突然歩き出すんだね。 これって、とっても不思議な事ですよね。 “大いなる存在のはたらき”を、みすずは 「見えぬけれどもあるんだよ」 と言っています。金子みす…

空いろの花

いよいよ春!と思わせるような暖かい日です。 気持ちが軽くなります。 お空は青いです。金子みすずの詩が読みたくなりました。 空いろの花 青いお空の色してる、 小さい花よ、よくおきき。 むかし、ここらに黒い瞳(め)の、 かわいい女の子があって、 さっ…

大切なものは何か

いかに周囲に支えられていたか気づくこと 関西学院大准教授 藤井美和先生の「死生学特別講義」が、 朝日新聞に載っていました。 『どう死ぬかは、どう生きるかを考えることなのです。 いかに周囲に支えられていたか気づくことで、生き方は違ってきます』 と…