琵琶演奏会

昨日音楽堂で開催された「錦心流琵琶演奏会」、
聴かせていただき有難うございました。

みなさんを見送られる長谷川凍水(雲龍柳)さん
涼しげな着物姿にうっとり・・・

長谷川凍水さんの見事な琵琶演奏と語り、
「実盛」の世界にたっぷり入らせていただきました。

「実盛」は石川県が舞台、私も「首洗いの池」に行ったことがあり、
実感がわいて親しみが持てました。

語りには途中、詩吟と同じ節が入っていて、
とても興味深く聴くことが出来ました。
同じ会派に所属する二つの詩吟教室から、7人の方が聴きにいらっしゃいましたよ。

贅沢な時間を有難うございました。

首洗池加賀市手塚町)

* 寿永2年(1183)倶利伽羅の戦いで木曾義仲に大敗した平家の軍勢は、
加賀平野を南下し、篠原の地(現在の加賀市篠原町付近)で陣を立て直し、
義仲との決戦を図った。
しかし勢いづいた義仲軍を阻止することはできず、平家軍はふたたび敗れ去った。
このとき、敗走する平家軍で、ただ一騎踏みとどまって戦ったのが斎藤別当実盛であった。
実盛は老武者とあなどられることを恥とし、白髪を黒く染めて参戦したが、
手塚太郎光盛に討ち取られ、劇的な最期を遂げた。
 樋口次郎兼光が、討ち取った首をこの池で洗ってみると、
黒髪はたちまち白髪に変った。
それはまがいもなく、その昔、義仲の命を助けた実盛の首であった。
 実盛着用の甲冑を、木曾義仲が多太神社に奉納したと伝えられており、
元禄2年(1689)芭蕉が「奥の細道」の行脚の途中に立ち寄り、この兜によせて、
「む ざ ん や な 兜 の 下 の き り ぎ り す」
と詠んでいる。