黒木華さん

「ウオーキングの先の映画館」で、公開してすぐに観たのが「小さいおうち」でした。
出演した黒木華さん(23)が、
第64回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で、
最優秀女優賞(銀熊賞)に選ばれましたね。
おめでとうございます。

山田洋次監督は、
「60〜70年前の地方出の日本女性のイメージを体現できる人は少ない。
エプロンが似合う女性はそういない」
とおっしゃっていましたね。

東京郊外 の“小さいおうち”で起こった奥様(松たかこ)の小さな恋愛事件の真実を、
昭和と平成の二つの時代を通して描き出しています。
昭和人間の私には、とてもなつかしい思いがしました。

社長や平井が
「近衛さんに任せておけば大丈夫」
「まさかアメリカと戦争はしないだろう」
と何度も繰り返す場面で、
困った顔をして黙っている板倉が、山田洋次監督の分身に思えました。