「ふしぎな峠の物語」

少し前に、ふしぎな峠の物語を観ました。
何といっても吉永小百合さんに会いたかったから。
私も海に抱かれ、「岬カフェ」で悦子の祈りを込めた一杯を飲みたいな。

カナダ・モントリオール世界映画祭 2014 審査員特別グランプリ受賞作品!

ストーリー
のどかな太陽と海に抱かれて、独特の時間が流れる岬村。
その岬の先端で、静かに佇む「岬カフェ」。

店主・柏木悦子の朝は、カフェの裏で"何でも屋"を営む甥の浩司と小舟で小島に出かけ、湧き清水を汲むことから始まる。
島から帰ると、質素だが掃除の行き届いた店内を、
摘んできたばかりの季節の野花で彩った。

どこか懐かしさの漂うこのカフェで、何より人々を和ませるのは、
注文を受けてから豆を挽き、ネルドリップで丁寧にいれた、
心づくしのコーヒーだ。
悦子の祈りを込めた一杯は、カフェに集う人たちを元気づけた。

 常連客に囲まれた、ささやかな生活を、悦子は愛していた。
いくつになっても感情をコントロールできずに、たびたび問題を起こす浩司の純粋さを尊重し、いつも温かく微笑みかけた。
よき理解者・悦子の存在は、浩司を安心させた。

そんな二人のふれ合いをずっと支えてきた、常連客のタニさん。
30年間という長いつき合いの中で、タニさんはひそかに悦子への想いを育んでいた。
地元の秋祭りの日には、漁を営む徳さんの娘・みどりが、数年ぶりに帰郷した。素直になれない父娘にも、悦子はそっと寄り添った。
・・・・・