金子みすゞ

ゆめとうつつ

お知り合いのスミレさん、 おしゃれなインテリアショップ&手作りお菓子が人気で、 時々おしゃべりタイムを過ごさせていただきました。5年以上たっても新婚熱々のご夫婦、どこへ行くのもご一緒でした。去年の秋ごろからご主人の体調が少し悪いようにお聞き…

つもった雪 

つもった雪 金子みすゞ 上の雪 さむかろな。 つめたい月がさしていて。 下の雪 重かろな。 何百人ものせていて。 中の雪 さみしかろな。 空も地面もみえないで。 雪が積もると、自分の家のことだけで精一杯になります。 家は壊れないか、 暖はとれるか、 食…

花のたましい

近所の庭に ままごとの御飯 花のたましい 金子みすゞ 散ったお花のたましいは、 み佛さまの花ぞのに、 ひとつ残らずうまれるの。 だって、お花はやさしくて、 おてんとさまが呼ぶときに、 ぱっとひらいて、ほほえんで、 蝶々にあまい蜜をやり、 人にゃ匂いを…

蜂と神様

蜂と神様 金子みすゞ 蜂は お花の中に お花は お庭の中に お庭は 土塀の中に 土塀は 町の中に 町は 日本の中に 日本は 世界の中に 世界は 神様の中に さうして さうして 神様は 小ちやな 蜂の中に 昨夜の雨で、草も花もうれしそう。

不思議

郁ちゃん あなたと出会えたこと 不思議でなりません。“大いなる存在のはたらき”を、 みすゞさんは、いつも教えてくださいます。 不思議 金子みすゞ わたしは不思議でたまらない、 黒い雲からふる雨が、 銀に光っていることが。 わたしは不思議でたまらない、 …

見えぬけれどもあるんだよ 

星とたんぽぽ 金子みすず 青いお空のそこふかく 海の小石のそのように 夜がくるまでしずんでる 昼のお星はめにみえぬ 見えぬけれどもあるんだよ 見えぬものでもあるんだよ ちってすがれたたんぽぽの かわらのすきにだァまって 春のくるまでかくれてる つよい…

花のたましい

みくちゃん3歳の頃 郁ちゃんが亡くなった後に、孫のみくちゃんがうまれました。 家族が「みくちゃん、みくちゃん」と呼ぶと、 私には「郁ちゃん、郁ちゃん」と聞こえ、 「郁ちゃんはどこ?」と探したものでした。 みくちゃんが郁ちゃんの生まれ変わりのよう…

『海の果て』

映画『ふしぎな岬の物語』の劇中詩として、 金子みすゞさんの詩が吉永小百合さんによって朗読されます。『海の果て』 金子みすゞ雲の湧くのはあすこいら、 虹の根もともあすこいら。いつかお舟でゆきたいな、 海の果までゆきたいな。あまり遠くて、日が暮れ…

「はすとにわとり」

・・・それにわたしは 気がついた。 それもわたしの せいじゃない・・・そのことをすぐに忘れるわたしです。近所の白菜畑 「はすとにわとり」 金子みすゞどろのなかから はすがさく。それをするのは はすじゃない。たまごのなかから とりが出る。それをする…

彼岸花

アオサギのいた場所から1km下った岸辺に、今日は彼岸花が咲いていました。 彼岸のころに咲く彼岸花 曼珠沙華(ヒガンバナ) 金子みすゞ 村のまつりは 夏のころ、 ひるまも花火を たきました 秋のまつりは となり村、 日傘のつづく 裏みちに、 地面(ヂベタ)のし…

お家のないお魚

8月のある日、その日も暑かった。 夕方、川に沿って木陰を歩いていると、バタバタ・・・と。“ねぐら”へ集まってきたのは、右端がひよどり 他はむくどりかな? お家のないお魚 金子みすゞ小鳥は枝に巣をかける、 兎は山の穴に棲む。牛は牛小舎、藁の床、 蝸…

夢とうつつ

] 新聞や、テレビで 大切な人を失くされた東北の方のつぶやきに、 何度もであいました。 「夢で娘(大切な人)に会ったんだ。 夢が現実で、 娘(大切な人)のいない現実が夢だったら、 どんなに良いだろうと思うんだ・・・」わたしといっしょだなあ、と、 そ…

「夏」

ネジバナ アバカンザス 夏 金子みすゞ「夏」は夜更し 朝寝ぼう。夜は私がねたあとも、 ねないでいるが、朝早く、 私が朝顔起こすときゃ、 まだまだ「夏」は起きて来ぬ。すずしい、すずしい、 そよ風だ。 「さみしい王女」より 夏には夜更かし・朝寝坊をしま…

「いってらっしゃい!」

朝、学校への道、お花を眺めながら歩きます。 大通りの横断歩道を一人で渡るのが怖いみくちゃん。 一緒に渡ります。 「いってらっしゃい!」郁ちゃんが一年生の時は、 すぐ近くに誘いあう友達もいたし、 田舎のじゃり道を草花と戯れながら通ったね。 車の心…

『大漁』

「私たちは野菜、お魚、お肉とたくさんの『命』を、“ただで”頂いていますね」昨日、知り合いのお寺であった女人講での住職さんのお話です。 その中で、『大漁』を紹介してくださいました。 『大漁』 金子みすゞ 朝焼小焼だ 大漁だ 大羽鰮(いわし)の 大漁だ…

五木玲子展の帰り道で 木 金子みすゞ お花が散って 実が熟れて、 その実が落ちて 葉が落ちて、 それから芽が出て 花が咲く。 そうして何べん まわったら、 この木は御用が すむかしら。

見えぬものでもあるんだよ

見えないところで、私の見えないところで 誰かが働いてくれていること 誰かが私のことを想ってくれていること 私の見えないところで、大きな力がはたらき 小さな力は、寄り集まって 相談をして 私のために、良きことのためにと はたらきがあること・・・まり…

蜂と神様

ビッキーとみくちゃん 蜂と神様 金子みすゞ 蜂は お花の中に お花は お庭の中に お庭は 土塀の中に 土塀は 町の中に 町は 日本の中に 日本は 世界の中に 世界は 神様の中に さうして さうして 神様は 小ちやな 蜂の中に。 ☆畑のかえるさんよりお借りしました…

りんごの花が咲きました

広い広い梨畑、 その一角にひっそりと、りんご畑がありました。 寒さのあとの青い空、りんごの花が咲きました。 4月25日 兼六園のさくらが4月5日、 梨の花が15日、 林檎の花が25日と、それぞれ10日ずつの間隔で満開になりました。 今年は珍しいことに、満開…

こころ

みくちゃん5歳 こころ 金子みすゞ おかあさまは 大人で大きいけれど、 おかあさまの おこころはちいさい。 だって、おかあさまはいいました、 ちいさいわたしでいっぱいだって。 わたしは子どもで ちいさいけれど、 ちいさいわたしの こころは大きい。 だっ…

雪の中

梨畑は雪の中 隣には林檎畑があります。 とおいその音をきくときに、 凍ったこころはとけました、 みんな泪になりました。 金子みすゞさんの『林檎畑』を思い出します。 深くやさしいまなざしに、 私の凍ったこころはとけました。 林檎畑 金子みすゞ 七つの…

エスカレーター

ミクちゃんの逆さエスカレーター シュルシュルシュル・・・ヒョイ! 「わあ〜 天井に届くよ〜」 みんなで食事会 うれしかったので 私と小鳥と鈴 金子みすゞ 私が両手をひろげても、 お空はちっとも飛べないが、 飛べる小鳥は私のように、 地面を速く走れない…

見えぬものでもあるんだよ

見えぬけれどもあるんだよ、 見えぬものでもあるんだよ。 星とたんぽぽ 金子みすゞ 青いお空のそこふかく、 海の小石のそのように 夜がくるまでしずんでる、 昼のお星はめにみえぬ。 見えぬけれどもあるんだよ、 見えぬものでもあるんだよ。 ちってすがれた…

実もたわわ 梨畑

朝夕は、秋風が感じられるようになりました。 実もたわわ 近くの梨畑は私の散歩道です。 4月 梨の花咲く頃 ひよどり越 金子みすゞ ひよどり越のさかおとし 蟻の大軍攻めくだる めざす平家は梨の芯 わたしの捨てた梨の芯 峠の茶屋のひるさがり ふるは松葉と蝉…

たもと

ゆかたを着たミクちゃん 女の子は、 だれでも着物を着るとうれしいのですね。 金子みすゞさんに、ゆかたの詩があったこと、 知りませんでした。 ミクちゃんにぴったりです。 たもと 金子みすゞ 袂のゆかたは うれしいな よそ行き見たいな気がするよ。 夕顔の…

〜金子みすゞさんのまなざし〜(その3)

昨日に続いて、「ひろげよう人権」よりお借りしました。(了解済みです) 金子みすゞ記念館館長 矢崎節夫 「みんなちがって、みんないい」〜金子みすゞさんのまなざし〜 (その3) ☆はっと気づくこと、佇むこと☆ みすゞ仲間のひとりに、小田原でクリニックを…

〜金子みすゞさんのまなざし〜(その2)

昨日に続いて、「ひろげよう人権」よりお借りしました。(了解済みです) 金子みすゞ記念館館長 矢崎節夫 「みんなちがって、みんないい」〜金子みすゞさんのまなざし〜 (その2)☆こだまし、うなづくこと☆ かつて、私たちのそばにいてくれる大人はきちんと…

〜金子みすゞさんのまなざし〜(その1)

ミクちゃん(4歳)のぞうり 初めて出会った金子みすゞさんの詩が「大漁」でした。 この詩が、ラジオから流れてきたとき、 私も衝撃を受けました。 今回は「ひろげよう人権」よりお借りしました。(了解済みです) 金子みすゞ記念館館長 矢崎 節夫 「みんな…

アジサイの季節に

卯辰山花菖蒲園のアジサイ 2005年6月12日 はなしょうぶと同じ日に 郁代撮影 不 思 議 金子みすず 私は不思議でたまらない、 黒い雲からふる雨が、 銀に光っていることが。 私は不思議でたまらない、 青い桑の葉食べている、 蚕が白くなることが。 私は不思議…

「それもわたしのせいじゃない」

昨日の天地いっぱいの追伸を全休さんが コメントで書いてくださいました。 有難うございました。 とても心に沁みましたので、続けて紹介させていただきます。 ・・・・・ 全休です 内山老師は「仏の御いのち」と表現されましたが、 すべては法爾自然、あるべ…