2016-02-04 つもった雪 金子みすゞ つもった雪 金子みすゞ 上の雪 さむかろな。 つめたい月がさしていて。 下の雪 重かろな。 何百人ものせていて。 中の雪 さみしかろな。 空も地面もみえないで。 雪が積もると、自分の家のことだけで精一杯になります。 家は壊れないか、 暖はとれるか、 食料はあるか、 道は通れるか・・・ 金子みすゞさんの生涯は苦しいことの連続だったでしょう。だからこその、 「さむかろな」「重かろな」「さみしかろな」のまなざしに、 深く心を打たれます。