卯辰山花菖蒲園で郁代が撮った最後の写真、
あまりに美しくて、
この時の郁代の心情を思うと胸がいっぱいになります。
旅立つ二ヶ月前
以前この写真を見られたまりんかさんの感想。
「まるで、可愛い天使達が白い服を着て顔を寄せ合っているように見えます。
写真の天使達、きっと郁ちゃんと麻梨花です」
「はなしょうぶ」の詩が、郁代からの呼びかけのように聞こえて、
この時期毎年思い出します。
「はなしょうぶ」
星野富弘
黒い土に根を張り
どぶ水を吸って
なぜきれいに咲けるのだろう
私は
大ぜいの人の愛の中にいて
なぜみにくいことばかり
考えるのだろう
〜詩画集「四季抄 風の旅」より〜