〈折々の言葉〉 75

ツバメの服は黒いとばかり思っていました。
高い電線、またはスイ〜っと目の前を横切るばかりで、
近くからじっくり見ることはありませんから。

河原にいた“黒い幼鳥”を離れたところから・・・パチリ。
撮った写真を見て、びっくり仰天!!

ええ〜っ!ツバメってこんな色だったの?

“はじめて知った”と感動したのでしたが、実は2年前にTpongさんの写真で、
本当は黒くない燕尾服で、羽衣はメタリックな光沢だということを、
ちゃんと見ていたことがわかりました。

自分で体験しないことや、他人から聞いた話は、
見よう、聞こうとしない限り、
いかにわが身を素通りするかと思い知らされました。

きょうの折々の言葉が、いっそう心に響いてきたのでした。


〈折々の言葉〉75   鷲田清一  

何を言っているかではなく、
その人間が何を聞き取る人間であるのかを注視していれば間違う確率は少ない。
                 
                          平川克美

 医師、教員、そして何より政治家。
世間でセンセーと呼ばれる人たちから昨今、どんどん削(そ)がれてきたのが、「聞き取る」この能力、この意志ではないか。

この人がほんとうに心配していること、
知りたがっていることが何かを見定めることが、
恋愛にあっても、選挙にあっても肝要。
2014年1月のツイッターから。文筆家
                      2015・6・16