あなたの子供ではない



      玄関の萩の緑


郁代はわたしのものではない。


喪った哀しさを、ぎゅっと握りしめて離さなかったら
郁代はよろこぶだろうか、
ずっとそんな思いがしていたのも事実です。


あなたにあえてよかった」を読んで下さった
浅田洋さんの「うずのしゅげ通信」に、

引用詩として
「あなたの子供は、あなたの子供ではない」
とあり、とても心に残りました。
これからもずっと、向き合っていくことになるでしょう。


星野道夫の本を一節ずつ読んで楽しんでいます。
長い旅の途上」(文春文庫)の冒頭「はじめての冬」にカリール・ギブランの詩が引用されています。


あなたの子供は、あなたの子供ではない。
彼等は、人生そのものの息子であり、娘である。
彼らはあなたを通じてくるが、あなたからくるのではない。
彼らはあなたとともにいるが、あなたに屈しない。
あなたは彼らに愛情を与えてもいいが、あなたの考えを与えてはいけない。
何故なら、彼等の心は、あなたが訪ねてみることもできない、夢の中で訪ねてみることもできないあしたの家にすんでいるからだ


以前に書いた、星野道夫
いつかおまえにあいたかったを思いだしました。