当たり前の中にある幸せ

水やりしていたら虹が二本かかったよ。



かっこちゃんの今日の宮プーメルマガを読んで、
本当にその通りだなあと、
郁ちゃんが伝えたかったことを思いだしたのでした。


郁ちゃんはどんな時も、まわりの人の幸せを願っていたね。
病状がどんどん進んで緩和ケア病棟に入院した日の夜。
集まった家族を前に、「これからみんなで食事しよう」と言ったね。
近くのコンビニで買ってきた“ごちそう”を、
「おいしい、おいしい」と言って食べた両親と、兄、姉。
本当は、胸が張り裂けそうだった・・・。
今思い出しても、涙があふれます。


もうずっと食べられなくて、
味もわからなかった郁ちゃんなのに、
その時、病院の食事を「おいしい!」と言って口に入れては、出していたね。


こうして家族がそろって、食事できることが一番の幸せなんだって、
郁ちゃんが教えてくれました。
旅立つ前の日の晩のことでした。



以下は宮プーメルマガより抜粋です。
・・・・・
宮ぷーにいつものように、
靖子ちゃんがカメラを回しながらインタビューをしていました。
「かっこちゃんが来てくれる日はどんな日?」
そんなことを聞いたら、宮ぷーがうれしいと言った後、
「しあわせ」と言ってくれたよ。


靖子ちゃんは私にも「かっこちゃんが幸せなのはどんなとき?」
と質問してくれました。
私は少し考えて「いつも幸せ」と言ったよ。
靖子ちゃんは「どういう意味?」と首をかしげていました。
だってね、一生ベッドに寝たままの可能性が高かった宮ぷーと一緒に近くのパチンコやさんに行ってあまりににぎやかで、
「わー、うるさーい」と言ったり「たばこくっさーい」ってきゃあきゃあ笑いあうのってなんて幸せだろう。
行くまでの道が少しでこぼこで、押すのに苦労するところがあって、
「宮ぷー、重−いよお」って笑うのってなんて幸せだろう。


私はまた泣きながら答えました。
おひるにロビーで一緒に牛丼食べたよね。
宮ぷーはまだ食べれなかったけど。
もちろん景色のいいところで、
フランス料理とかを食べる幸せもあるかもしれないけど、
宮ぷーがハエハエハエハエって思って口を開けたり舌を出したりして、
「くちでおうせん」(口で応戦)して、
私はおいしく牛丼をいただいて、
またハエがきたら、宮ぷーがハエハエハエって言って、
舌を出して笑っているのを見るのはなんて幸せなんだろう。
それはみんな宮ぷーが教えてくれました。
どんな中にもいつもいつも幸せはあるね。いつだってあるね。
今、このときが幸せなんだね。
たとえば、雨がざーと降って来て、
「きゃー、濡れちゃったねえ」って言うのも
すごく幸せだと思うのです。
当たり前の中に幸せはあり、いつだって、手の中に幸せ
があるんですよね。    かつこ
・・・・・



「おはなしだいすき」のページ


宮ぷー心の架橋プロジェクト