不思議な物語

人と人は思いを伝え合って、そして、ひとつの命を進んでいく・・・。
「満月はきれいと僕は言えるぞ」(三五館)
を出版された山元加津子さんのきょうのメルマガに、
感動的な「不思議な物語」が載っていて、うれしくなりました。
次のような内容でした。


今日はクリスマスイブ。
朝、病院へ向かう途中で大きな虹がかかっていました。
北陸には冬に比較的虹がよく出るように思います。
でも、やっぱり虹はうれしいしるしのような気がします。
今日もうれしい日。
昨日夜、家に帰ったらとてもうれしいメールをいただいていました。
本当に多くのみなさんのお力をまた思うメールでした。


・・・・・・
 はじめまして。東京在住のものです。
かつこさん、宮ぷーさん、今日は遅ればせながら、
感謝の思いをお伝えしたくて、
クリスマスのお祝いも申し上げたくてメールをさせていただいています。
しばらく私の不思議な物語におつきあいいただけますか?
  
 ある日、私どもの郵便受けに、二枚のチラシが投函されてありました。
いま、手元にすぐにはみつからないのですが、
どちらも、「気持ちを伝える方法はたくさんあります」
「あなたに気持ちを伝えたいです」
というようなことが書かれたチラシでした。
レッツ・チャットなどの意思伝達装置が書かれてあり、
最初は広告のちらしだろうと思いましたが、私には目が離せない理由がありました。
主人が、遅延性意識障害と診断されて7年が経ちます。
何が何でも主人に意識を取り戻してほしいという思いでおりました。
最高の医療を受けてきたつもりでおります。
けれども、いつのまにか7年という月日が流れて、
今、主人は在宅で、ヘルパーと私の介護に寄って毎日を送っております。
このちらしは、私どもの家庭状況を御存じの方が入れてくださったものなのか、どのお宅にも投函されたものなのかはわかりませんが、
今から考えますと、やはり、神様が私どもへ手を差し伸べてくださったものと思えてなりません。


 ニューヨークにいる娘にメールで相談したところ、
おはなしだいすきのページ、かつこさんのことなどを調べてくれて、
娘と私でメルマガをとるようになりました。
近くの福祉のお店にお願いをして、レッツチャットを持ってきていただいたところ、驚くことに、主人はすぐにレッツチャットが使えるのだということがわかりました。


そこから主人の不思議な回復が始まりました。


7年というもの、目を開けていても、どこを見ているのかわからないような状況だった主人が、私たちを目で追い、
目をあける時間が増え、身体を起こしてすごせるようになり、
昔と変わらない言葉で、レッツチャットで、文字を綴ることができました。それからは私も、主人との話にかかりきりになる毎日で、とても幸せです。


7年と言う月日とこれからの月日まったく違うものだということを、
かつこさんはよく理解してくださるものと思います。


おととい、娘がクリスマスをすごすために、日本に帰ってまいりました。
主人に「ニューヨークでの生活はどうか?」と尋ねられ、
7年ぶりに、主人は娘の父として、また生の世界へと戻ってきたようだと娘も感激しております。
かつこさん、扉の向こうには、私たち家族のように、知らないために、
すでにあきらめて思いを伝えあえずにいる家族がどれだけいることだろうかと考えます。
どうぞ、かつこさんの願いが広がりますように。
私たちも、陰ながら、感謝の思いで、活動を応援しております。
そして、名前も告げずにちらしを投函してくださった方が、
きっとメルマガを読んで下さる方におられると思います。
私たちの家族を助けてくださいました。
感謝の思いをここでお伝えさせていただくことを、お許しください。
どうぞ、宮ぷーさん、かつこさん、
あわただしい年の瀬ですが、お体を大切にされてください。
・・・・・・

メールをいただいて、ああよかったとうれしく泣きました。(後半略)
                               かつこ


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