春の風 3 

かっこちゃんのメルマガに寄せられる、
読者からの感動メッセージを転載させていただきます。


1月24日のメルマガ より
(前略)
お医者さまからこんなメールをいただいて、うれしいけれど、あまりにほめていただいて、これはほめすぎで、私は何にもできないので、
少しとまどって、気恥ずかしくなっています。
でも、こんなふうに書いてくださるお医者さま、素敵だなあとうれしくなります。
・・・・
かっこちゃん、はじめまして。中堅の脳外科医です。
そうですね。こうちゃんとでも呼んでもらえますか?

「満月はきれいと僕は言えるぞ」を読んで、メルマガを読ませていただいています。言わば新参者です。
けれど、この何日かのメルマガと「いちじくりん」の宮ぷーさんの写真を見て、どうしても、メールをしたくなりました。


かっこちゃん、このメルマガは、一人でも多くの医者に読んでもらいたいと僕は思いますね。
先日かっこちゃんは宮ぷーさんの息苦しさについて書いていましたね。
無意識にできること、意識的にできることについても書いてありましたね。多くの医者は、専門家にも関わらず、そういう診方や考え方をしてこなかったように思います。
少なくとも僕はそうです。
脳幹は呼吸などもつかさどるところです。
ですから息がつらくて当たり前。できにくくて当たり前。
それをかっこちゃんは、そうじゃないと言う。
宮ぷーは無意識にできていても、しようと考えるとできなくなるのだと書いていましたね。
そばにずっといて、宮ぷーさんの心に寄り添い、するどく観察し思考して、これは意識的に息をしようとしたから、その方法がわからなくなったのだと書いている。


いや、僕も長く脳外にいます。
言われてみれば「ああ、確かに、そういうことはあるかもしれない」と納得をすることなのですが、僕などその程度です。
しかし、それはまずい。
「言われてみれば、そうだね」じゃだめなわけじゃないですか。
目の前の患者が息ができない。
そんなときに医者が「息をしているのを忘れるほど、好きなこと
しているときもできていないですか? お気に入りのテレビに夢中になっているときはできてませんか?」と聞くのと、
「出血したところが脳幹ですからね。しかたありま
せんね」と言うのでは、患者にとって、全然違うわけじゃないですか?


もうひとつは車いすのまたベルトの話がありました。
患者の家族がどういうことで苦労しているかということを僕はあまりに知らなかったなと思います。
介護をしている家族はどうしても、介護介護で、いろいろな情報を知ることもできなくなる。
医者は、家族の悩みもある程度受け止めていけたらいい。
けれど、車いすからずり落ちると聞くと、僕などは、脳のことや身体が固くなっていることなどについては考えられても、
ひも一本で身体をしっかりと支える簡単な方法があることは到底知らないわけです。
「そんなの知るわけないでしょ? どこでも教えてくれなかった」と言い訳したいけど、かっこちゃん、それじゃだめですよね。
こういう方法がありますとかっこちゃんが教えていましたね。


医者ってなんでしょうね。
つくづく思うなあ、医者は命を助けてそれでおしまいじゃないわけで、
患者や家族が生きる希望を持つようにしてこそ、
命を助けたことになるわけでね。
僕はそれを今まで果たしてしてきたかなあ。
ブログ「いちじくりん」の車いすの宮ぷーの姿は見事です。
驚きでもあります。
「満月・・」の本に載っているCTの写真を見ましたからね。
やはり、驚きます。
そのあとのCTの検査はしてはいないのかな?
今は、どうなっているのでしょうね。
これは奇跡だと言いたいところですが、実はそうではないのではないか? これはもうどうやっても植物状態と思われる患者があって、
かっこちゃんが大丈夫と言えば大丈夫になる。
これは実は方法があるのではないかというような疑問が沸き起こってくるんですね。


かっこちゃんがやってきたことが、その方法なんだろうと。
とにかく、もう一度医療の在り方を、これでいいのかとかっこちゃんに毎日問われているような気がしてなりません。
かっこちゃん、僕も医者の友達に話しますよ。
メルマガを読んでいる人も、
知り合いの医者に勧めてみてはどうかと思います。
とにかく、僕は僕のやり方で、意思伝達の方法を含め、
もっと広くかっこちゃんと宮ぷーのことをとらえて、
これからも目を離さずに応援させていただきます。心からの感謝を。
・・・・・
(後略)


こうちゃん先生、かっこいいです!!


メルマガが医療関係者にも広がり、患者さんの思いが伝わると、
どんなにうれしいでしょう。



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