「お礼をとげてきました」

二俣 本泉寺山門



昨日の仏教ブログ 「仏のご恩を報じ奉る」の、次の言葉が心に残りました。



    あなたたちの、浄土に生まれる種が定まったいま、
    念仏を何に役立てる必要がありましょう。

   
    いま、このままが仏の御いのちです。
    すべては“いま”となって法爾自然に与えられてくる仏の御いのちです から、
    いま、このままを感謝して生きるだけです。



以前書いた記事の、
「おばあさんは今、なにをお願いしてきたのですか」と聞かれると
「お礼をとげてきました」
が思い出されました。


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家から車で20分、医王山の麓“二俣”に蓮如上人ゆかりの名刹『本泉寺』があります。
15世紀蓮如上人の叔父である如乗師が作ったお寺であり、
後に蓮如上人もここ本泉寺で過ごされました。
裏庭の九山八海の庭は蓮如上人が造られ、今でも守られてきています。


4月下旬には蓮如忌が賑やかに3日間続くのですが、
脚本家の橋田壽賀子さんが番組の取材で訪れたことがありました。


境内ですれちがった地元のおばあさんに、
「おばあさんは今、なにをお願いしてきたのですか」と聞かれると
「お礼をとげてきました」との言葉が返ってきたそうです。


「『南無阿弥陀仏』とは『ありがとうございます』でした」と、
以前橋田さんがテレビで語っておられました。
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5月には“二俣”(金沢市)を通って、すぐ隣の光徳寺富山県南砺市)や
五箇山赤尾の行徳寺南砺市)へ行ってきました。


このあたり一帯が蓮如さんの歩かれた道なのです。