佐藤真海さんの五輪スピーチ

世界が感動した 佐藤真海さんのプレゼンテーション
「絶望からの脱出」


かっこちゃんのメルマガ第1503号宮ぷーこころの架橋ぷろじぇくと(2013年9月16日)に紹介されていた、
佐藤真海さんの五輪スピーチ日本語訳です。

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私がここにいるのは、スポーツによって救われたからです。
スポーツは私に人生で大切な価値を教えてくれました。
それは、2020年東京大会が世界に広めようと決意している価値です。
今日は、そのグローバルなビジョンについて説明します。

19歳のとき、私の人生は一変しました。
私は陸上選手で、水泳もしていて、また、チアリーダーでもありました。
そして、初めて足首に痛みを感じてから、たった数週間のうちに骨肉種により足を失ってしまいました。
もちろん、それは過酷なことで、私は絶望していました。

でもそれは大学に戻り、陸上に取り組むまでのことでした。
私は目標を決め、それを越えることに喜びを感じ、新しい自信が生まれました。

そして何より、私にとって大切なのは、
私が持っているものであって、
私が失ったものではないということを学びました。

私はアテネと北京のパラリンピック大会に出場しました。
スポーツの力に感動させられた私は、恵まれていると感じました。
2012年ロンドン大会も楽しみにしていました。

しかし、2011年3月11日、津波が私の故郷の町を襲いました。
6日もの間、私は自分の家族がまだ無事でいるかどうかわかりませんでした。
そして家族を見つけ出したとき、自分の個人的な幸せなど、国民の深い悲しみとは比べものにもなりませんでした。

私はいろいろな学校からメッセージを集めて故郷に持ち帰り、私自身の経験を
人々に話しました。
食糧も持って行きました。
ほかのアスリートたちも同じことをしました。
私達は一緒になってスポーツ活動を準備して、自信を取り戻すお手伝いをしました。その時初めて、私はスポーツの本当の力を目の当たりにしました。

新たな夢と笑顔を育む力。
希望をもたらす力。
人々を結びつける力。
200人を超えるアスリートたちが、日本そして世界から、被災地におよそ1000回も足を運びながら、5万人以上の子どもたちを刺激しています。

私達が目にしたものは、かつて日本では見られなかったオリンピックの価値が及ぼす力です。
そして、日本が目の当たりにしたのは、これらの貴重な価値、卓越、友情、尊敬が、言葉以上の大きな力をもつということです。
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佐藤真海さんのプレゼンテーション、心に沁みました。