「こんな日が、また来るなんて」

田植えの時期に花が咲くので「田植え花」とも。
タニウツギ

かっこちゃんのメルマガ第1747号
「宮ぷーこころの架橋ぷろじぇくと」(2014年5月18日)は、
「体当たり白雪姫」の活動をされている優さんの報告でした。(抜粋)

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今日の会は当事者さんのみの会ですが、昨日の講演会で私の話を聞いてくださってご自分のお子さんを連れてきてくださった方が二組おられました。
お一人は中学生で、一昨年事故で遷延性意識障害になられたお子さんです。
お母さんは看護師さんですが 紙屋先生のこともお調べになって繋がっていて、今度は「白雪姫」で言葉のことも知って講演会に来て下さったのです。

彼は「かあさんが ずっとしんじてくれてたおかげ」「ごめんね。ありがとう」などと書いてくださって、良平の話をすると「いつ?」と聞いてくれたり そばにいる女の子の足を見て「いたくないのかな」と気にしたり。
お母さんは彼の言葉を聞いて 
ああ、喋れていた頃のこの子の性格そのまま!と仰っておられました。

10ヶ月で脳症になられて今23歳の青年は、ご両親と一緒にお見えになりました。言葉を持っておられるとは思っておられなかったとのこと。
言っていることは理解しているのはわかっていたそうです。

早速お話をして関係を築いてから指談。
◯と×がすぐに書けるようになりました。
数字の1,2,3も練習するうちに書けるように。
廻りの皆さんも良く分かるようにあえて、指を挟んで支えずにフリーにし
て、手の甲だけを支えて書いてみました。
右へ行こうとする力、左への力、それに伴って指がしなっていくのが見えて、
みなさんとても感心してみておられました。

ご自分のお名前も書いて頂きました。
ゆっくりですが確実に3文字のお名前をお書きに!
ご両親も、これから練習します!と言って下さいました。

「いつも しあわせ」と書いてくださった子のお母さんは、お家での筆談をしてみると「いつも」という字が拾えたそうです。
このお子さんの口癖なのかな?

昨日学校に行きたくない理由を教えてくれた女の子は「こういうかいを なんかいもやりたい」と。
なので私が「じゃあ、名前を考えて」と振ると、
目を見開いてじっと
転を睨んで考えに考えて「ゆびわのかい」と書いて下さいました!!
わあ〜〜〜!すごい!そうだよね!と廻りからも大歓声が上がりました。
指で話す、指で輪を広げる、指で和を作る。どれにも通じる「わ」だと盛り上がって、そのお子さんの発案で、ひらがの「ゆびわ」に決定!
次回からこの岡山チームで会を開くときは「ゆびわの会」と名乗ることになりました。なんて素敵なネーミングでしょう!!会長は発案者の女の子です。
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その優さんの体当たりの様子を取材に行かれた靖子ちゃんからのみなさんあてのメールです。

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みなさ〜ん、関東「僕のうしろに道はできる」1周年イベント終了!
応援本当にありがとうございました。
宮ぷーやかっこちゃんの歩いて来た道、今、絶望の淵に立たされている人の希望の光になっている。
ほんの一握りの方に届いただけで、まだまだ必要な人に届いてない。
でもね、確実に力を貸してくれる人が増えています。
応援に来てくれたヴァイオリニストの竜馬さんが、自分のオーケストラでもワッペンをつけて演奏します、と言って下さいました。

それから、「体当たり白雪姫」の撮影にも行ったんです。
高齢者施設を訪れ、言葉が出せなくなった方の手に、手を添えて、わすがな動きをキャッチし、指談や筆談で気持ちを引き出していくプロジェクト。

始めは守本さん(優さん)親子で始めたのが、撮影に行ってみたら、10名ほどのチームに。
レーニングを積んで、みんな指談をしていて、びっくり。
特別な誰かだけが出来るのじゃなく、誰もが出来る可能性がある!
自分の気持ちを伝えらると、お年寄りが嬉しそうに笑われたり、泣かれたり。

利用者の奥様が面会に来られ、
「白雪姫さんのいるこの施設に入れてよかった、夫と私の人生にこんな日が、また来るなんて」
と声を詰まらせてお話されて。
大きな可能性を秘めた一歩が、小さな施設で確実に歩みを進めていると、衝撃を受けました。

高い壁に見えることも、無理だと思ってうずくまってしまったらそこで終わってしまう。
今の自分にできる一歩は何?
と探して、一歩づつでも踏み出していく。
歩き続けようと思います。

さぁ次は、、大阪5月31日1周年イベントに向けて、一歩踏み出していきます。

文部科学省特別選定(平成25年3月8日、少年・青年・成人向き)』
映画「僕のうしろに道はできる」1周年記念イベント in 関西 大阪府大阪市
愛はいのちを立ち上がらせる
 絶望から生まれる希望のシンフォニー

命さえ危ぶまれた状態から、一歩づつ生きることを取り戻していく宮ぷー。
そしてそれを支える仲間達。
私たちの細胞ひとつひとつに生きようとする力がある。
思い出せ、いのちの力、明日への希望!
誰にも伝えたい気持ちがあって、回復していく無限の可能がある!

映画詳細はこちら!

【上映日】: 2014年 5月 31日(土)
【時間】: 11:00 〜 15:30 (開場 10:30)
  11:00 〜 12:30 映画上映
  14:00 〜 15:30 講演&ショートムービー

【会場名】: 阿倍野区民センター、小ホール(大阪市阿倍野区阿倍野筋4-19-       118)
【会場定員】: 304
【日本語字幕】: あり
【入場料金】: 前売り2000円/ 当日2500円
【割引料金など】: 会員 前売り1800円/ 当日2300円、
            中高生 前売り1000円/ 当日1500円、
            小学生以下 無料

【主催者(団体)名】: NPO法人ハートオブミラク
【受付HP】
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大阪は五月の最後の土曜日。
私と靖子ちゃんの二人でのお話がこのごろちょっと好評なのです。
ぜひいらしてくださいね。ショートムービーも。
かつこ

「僕のうしろに道はできる」 ありがとう編