小さな靴

川崎市のある公園では、

「よいこは、しずかにあそべます。
おおごえでさけばないでね!!」

と、子供に静かに遊ぶよう呼びかける紙が敷地内の柵に張られているそうです。
この新聞記事を読まれた主婦の方の感想が載っていました。

「元気に体を動かして、目いっぱい遊ぶという、
子どもにとって普通のことができるはずの場所にも
厳しい目が向けられている現状にため息が出ました。
みんなで子どもを育てていく社会になってほしいものです」


次の詩が
子育て中の親子への応援メッセージになったらいいですね。

            小さな靴
                    高田敏子

       小さな靴が玄関においてある
       満二歳になる英子の靴だ
       忘れていったまま二ケ月ほどが過ぎていて
       英子の足にもう合わない
       子供はそうして次々に
       新しい靴にはきかえてゆく

       おとなの 疲れた靴ばかりのならぶ玄関に
       小さな靴はおいてある
       花を飾るより ずっと明るい