誕生日メッセージ

遺されていた“シドニーへ送った姪(当時5歳)からの手紙”。
病気のため帰国するとき、大切に持ち帰っていました。

郁ちゃん 朝一番にシドニーから、誕生日メッセージが届きましたよ。

「大浦さん  おはようございます。
お変わりありませんか。
今年も郁さんのお誕生日となりました。
先日もジミー田中さんと食事をしている時に思い出話に花が咲き、
もう10年かと感慨もひとしおでした。
シドニーの今年の夏はずいぶんと暑くなるようです。
日本も徐々に秋が深まっていることと思いますが、
どうかお体にお気をつけてご自愛くださいませ」    

上司エディさんからの指示で斎藤さんからでした。
一度も顔を合わせたことのない遺された家族に対して、
このような温かいメッセージ、これで10回目になります。

とても考えられないことと、いつも胸がいっぱいになるのです。

こんなメッセージをいただいたこともあります。
「昔は職場でハロウィーンのパーティーを開いたりして、
そのたびに皆で郁さんのお誕生日をお祝いしていた事を思い出します」

以前、シドニー在住の京子ちゃんから頂いたお手紙です。

ハロウィーン・パーティ       
              京子

郁ちゃんと初めてお会いしたのは、シドニーで何かの日本の催し物を見に行った時で、友人に紹介されました。
ツヤツヤとよく磨いてある(?)みたいな、きれいなピカピカの目だなあ〜というのが第一印象です。

 その後、よく私の夫のスコットと共に何人かと一緒に食事にも出かけたり、
お互いの家で集まったり、ブッシュウォーキング、大晦日シドニーハーバーの花火などのイベント、と楽しい思い出ばかりです。

 いつもにこにこ。全くひけらかしたり、前に出て来たりしない控えめな人でしたが、会社での仕事はできそう〜と、この人はきっとアタマ良さそう〜ってわかりましたね。

まじめでよくふざけ、冗談にすぐ乗ってくれて、いっしょにいて楽しかったです。
本当に人を傷つけたり、きつい事をいったりという事はまったくなかった気持ちのいい人。

郁ちゃん宅で、彼女のシェアメイト達と開いたハロウィーン・パーティーに呼んで頂いた時、
変装パーテーというものに飢えていた私とスコットは、3週間前からわくわくと準備して待ち望んでいました。

スコットの「オオカミ男」はうけました。
上手に場をまとめて司会をやっていた郁ちゃんは賞を発表。
パーティーがこれでひとつにまとまり、さらに楽しいものとなりました。
おかげで「オオカミ男」が賞のひとつをもらい、三週間の努力が実りました。

スコットは郁ちゃんとお酒を飲むのが楽しくて、
よく飲んでは冗談をいい、からかっていました。
郁ちゃんはそんなジョークをすぐわかってくれて、
漫才のように上手にかわしてくれていました。 (後略)
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