宮プーの挨拶

宮ぷー、選挙に行きました。
レッツチャットでの投票。
受付で、手では書かないで、レッツチャットで投票したいですとおねがいしたら、その方が庶務課の方に連絡して下さって、
もうお一人と二人で立ち会って下さいました。

宮ぷーが名前をレッツチャットで書くと、その方が名前を紙に書いて、
これでいいですか?と宮ぷーに確認。
そして、箱に入れるところも宮ぷーが確認。
そして、投票を終えました。

かっこちゃんのfacebookより


かっこちゃんのメルマガ第1958号
「宮ぷーこころの架橋ぷろじぇくと」(2014年12月16日)に
宮プーの挨拶全文が載っていました。

「GO!GO!白雪姫プロジェクトin金沢」では、
iPadに言葉をいれて挨拶したのです。

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こんにちは、宮田俊也です。
今日はありがとうございます。
五年半前に僕は脳幹出血で倒れ、一生意識も戻らずに、体も動かないまま、
死ぬまでそのままと思われるような障がいをもちました。

けれども、今、ステージに立ち、
こうしてみなさんにあいさつをすることができます。

絶望しそうになったときに、一番の勇気になったのは、
仲間やたくさんの温かいみなさんの応援です。

今日はGO!GO!白雪姫プロジェクトというイベントです。
介護法や指談やスイッチ製作といった講習会があります。
どれもとても大切な技術です。

もしスイッチがなかったら、レッツチャットがなかったら、
今の僕はなかったと思いますし、
介護法がなければ、まだ多くの時間をベッドで過ごしていたことでしょう。

けれどどれも、まだまだ広まってはいないのです。
多くの方に知ってもらうことで、
ぼくのように、未来に光を見いだせる人が増えて行くに違いありません。
今の僕は、まだまだ回復途中ですが、
必ず僕らしく生きていけるようにがんばります。

僕たちのような仲間をどうかみなさんの応援や支援で、
みんなが自分らしく、誇りを持って生きていけるように、
どうかこれからもよろしくおねがいいたします。

今日は大阪白雪隊のみなさんが、共催ということで、
たくさん来てくださっています。
大阪白雪隊のみなさんは、関西で意識障害になられた方のご家族に、
介護法などの技術を伝え、指談を使って思いを汲み取る方法を伝え、
一人一人にあったスイッチの製作をしてくださっています。
障がいを持った本人や家族は、
絶望から救われましたとおっしゃるそうです。
全国に、たくさんの白雪隊が誕生したら、どんなにうれしいことでしょう。
それがぼくの夢のひとつです。

僕は、何も力になれませんが、回復を観ていただくことが、
ぼくのできることだと思います。
頑張ってリハビリに取り組んでいきます。

僕のように、大きな障がいを持ちながら、生きることは、
簡単ではありません。

けれど、僕は一度も希望を失ったことはありません。

それは、かっこちゃんが、
必ず頑張れば、回復していくと、そばで言い続けてくれたからです。

そして、僕に深い思いがあることを、最初から知っていて、伝える方法を
探し続けてくれたからです。

僕は世界中にたくさんのかっこちゃんが誕生してくれたらと思っています。

僕は特別支援学校に、勤めていました。
思いを伝えられずにいた子どもたちとも過ごしてきました。

僕が今の体になって思うことは、
子どもたちがなんと辛抱強く、僕といてくれたことだろうと、
何度も思うのです。
もっとできることはなかったとか、
もっと思いをていねいにきいてあげたかったと思います。
今更ながら、子どもたちにわびたいです。

そして、改めて子どもたちから、
たくさんのことを教えてもらったことに、感謝したいです。

僕の大好きな子どもたちのためにも、
どうか、白雪姫プロジェクトを宜しくお願いいたします。

ここで、わたくしごとですが、皆さんの前で、
僕の毎日を、ささえてくれているみなさんに、お礼を言わせてください。

訪問看護師さんやディケアや、
ショートスティでお世話になっているみなさんには、
何しろ、こうして、言葉を打つのに、時間がかかるため、
してほしいことばかりを伝えて、
他の話などもせずに、すみません。
とてもよくしていただいて、感謝しています。

妹には毎日洗濯や準備などありがとう。
そして倒れる前までは、ずっと入院している母のことを二人でできたけれど、すっかり、任せっきりになってしまいました。
すまないと思うし、すごく感謝しています。
妹には、いつもしあわせでいてほしいと思っています。
母のことだけでなく、にいちゃんのことまで背負わせてしまい、
本当に申し訳ないです。
少し肩の力を抜いて楽にしていてほしいな。

かっこちゃん、
六年間も、毎日来てくれるのは、ほんとうに、強い人です。
数え切れないくらい、お世話になっています。

僕の一人暮らしの夢のために、
大好きな子どもたちといる仕事まで、
やめさせてしまったのではないかと思います。

心配なのは、熱があっても、辛くても、
大丈夫と言って、僕のところに来ることです。
もっと体を大切にしてほしいです。
そんな中で、『白雪姫プロジェクト』を広めることに、一生懸命です。

それから、チーム宮ぷーのみなさん、
リハビリや通院や、旅行など、忙しい仕事や家事があるのに、
僕のために、いつもありがとうございます。

人の心の優しさや信じられるということを教えてくれてありがとうございます。どうかずっとなかよくしてください。

それから、たくさんのみなさんに、心から感謝しています。

この体になって、可哀想と思う人もいるかもしれませんが、
僕はとても幸せです。
今日はありがとうございました。
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会場の皆さんの目に、感動の涙が光っていました。