孤独な旅人

「水輪」での合宿「養生塾」で、郁代は初めて帯津良一先生に出会い、先生の命の物語をお聞きしたのでした。
この時の郁代のメモが手帳に残っていました。


私のこの命は300億年という大きな循環の中の一日を生きている。
先の事を考えても仕方がないので、今日一日を大切に生きることが大切だ。
人間は寂しく、悲しい、孤独な旅人だ。
私の命が地球へ降りて劣化したエネルギーを取り戻したら、地球を旅立って、150億年かけて、ふるさと(虚空)に帰っていく…。


私はここを読んだ時、郁代の『静かなこころ』にふれたように思いました。

郁代は、
『ふるさとに帰っていく』といういのちの物語をみつめていたのではないでしようか。