初めて出会った郁代ちゃん

  
角間の里で  タニウツギ(田植え花)



ワーキングホリデーで、
郁代が最初に滞在させてもらったフジコさんからメールを頂きました。 
              

郁代ちゃんが大きなスーツケースを持ってタクシーから降りてきた時、
「なんて色が白くって綺麗な女の子なんだろう」
と驚いたのを覚えています。
以前勤めていた会社の人の紹介で、
郁代ちゃんはシドニー空港から直接我が家にやって来ました。
シドニーで仕事をしたいということで、
色々なところで情報集めをしたり、
ワーキングホリデーオフィスに求職の登録をしたりして、
積極的に動き回っていました。

とても都会的なのに、なんて堅実で地に足がついた考え方をする真面目な女の子なんだろうと思いました。
当時、我が家の子供たちは五歳と三歳。
保育園から帰ってくるといつも郁代ちゃんにまとわりついていました。
特に三歳の息子は郁代ちゃんのことが大好きで、
勝手にベッドにもぐりこんでは一緒に寝てもらっていました。

その息子も今ではハイスクールに通い、
私よりもずっと背が高くなってしまいました。
日々、成長する子供たち。
一緒にご飯を食べたり、笑いあったり、けんかしたり。
子育ては大変なこともありますが、楽しいこともたくさんあり、
郁代ちゃんをなくされたご家族のお気持ちを思うと本当に胸が痛みます。
まだ悲しみが深く、やりきれない思いでお過ごしかと思いますが、
どうぞご自愛ください。     (2006年1月)