イランのアリーちゃん

イラン大統領選をきっかけに起こった、
イラン改革派の抗議行動が続いています。

厳しい統制を続ける現政権に対して、
選挙で落選した改革派のムサビ元首相の支持者がデモを行っていて、
それに対して政府や民兵が弾圧を行い、
多数の死者や負傷者が出ている模様です。


イラン国内から送られてくる映像を見ると、
イラン市民の皆さんはどうしているだろうかと、心配になります。


わたしの街の留学生、北陸大学は中国からの若い学生が主ですが、
金沢大学には40カ国以上の留学生が在籍していて、
家族で滞在される方も多いのです。

私が勤務していた保育園でも、中国、台湾、韓国、インドネシア
イランのお子さんを受入れたことがあります。
その度に、会話の練習、宗教の違いや
禁止されている食材などについて勉強したものです。


イランのアリーちゃん、リターちゃん姉、弟は今頃どうしているでしょうか。

留学生であるお父さんは日本語が少し話せますが、
お母さんや、お子さんは話せません。

リターちゃん、アリーちゃんは日本にやってきたばかりで、
よく泣きました。
郁代がたまたま大学の夏休みで帰っているときで、
二人を外へ連れ出し遊んでくれました。
郁代はこどもが大好きでした。
子ども達は次第に笑顔を取り戻していったのです。


帰国する時、お父さんのムハンマド・アブドラッラーフさんが、
日本語で書いた手紙を下さいました。

「イランにかえって大学につとめます。
いつでもイランへあそびにきてください。
いくよさん、こどもとあそんでくれて、
ありがとうございました」
と書いてありました。住所も書かれてありました。

お母さんは、木の実や何種類もの種が入ったイランのおやつを、
篭いっぱい持ってきて下さいました。

とても礼儀正しいご一家でした。

皆さんが平和でいられますようにと祈らずにはいられません。