遠い自然

お知り合いのSさんからのお手紙にあります星野道夫氏の言葉。
「遠い自然は、心の中で思うだけでもいい。
そこにあるというだけで、何かを想像し、気持ちが豊かになってくる」
が大好きです。わたしを支えてくれています。
Sさん、ありがとうございました。



何と温かく寛大なお母様だったのでしょう。

郁代さんが病気になられた時、さぞ幼少の頃の、
仕事を持つ母としての関わりについて考えられたことでしょう。
 お母さんがお子さん達の自主性を尊重して世界に羽ばたく生き方を奨励されたのは、ご本人のすばらしい能力は勿論の事、親御さんの生き方から学ばれたり、寛大な後押しの大きさからだったのでしょう。


希望と自信をもって仕事に打ち込み、友人と交わり、
病を得られた時も最愛の人がいつもエールを送り支えられていらっしゃった事は、或る意味で、
三十四年間を倍以上の賜物が与えられての生き様だったのではないでしょうか。

 
 郁代さんは千の風にのって、
いつもお母様の側で、吹いたり立ち止まったりで、
悲しみの中で会話をしていらっしゃる事と想像しています。
人生で大きな、又ささやかな試みであっても神様は見捨てず癒しと慰めを与えてくださる事と思います。
 

 私はレイチェルカーソンのセンスオブワンダーが座右の本です。
又、星野道夫氏の本と写真集をいつも眺めています。


「人間には、二つの大切な自然がある。
日々の暮らしの中で関わる身近な自然。
そしてもう一つは、なかなかゆくことの出来ない遠い自然であるが、
遠い自然は、心の中で思うだけでもいい。そこにあるというだけで、
何かを想像し、気持ちが豊かになってくる」
 

遠く旅立たれたお嬢様の分まで、
自然を愛し追い求め安らぎの日々をお過ごし下さいませ。
ご健康を周りの皆様が願っていらっしゃる事と思いつつ・・・。