噴水と光の街ルツエルン

帯津良一先生の連載エッセ−「老いを旅する」、今回は『旅情』でした。


    旅情といえば、なんといっても英国の作家サマセット・モーム
    「コスモポリタン」だろう。


モームの物語が語られています。
この後の次の文章で私は立ち止まりました。


    もうひとつ、モームに「アシェンデン」なるスパイ小説がある。
    第一次大戦の折、
    英国の諜報部員としての経験から生まれた小説である。
    諜報部員としての最初の任地がスイスのルツエルンであった。
    ただそれだけのことではあるが、数年前、
    代替療法の一つである「ホメオパシー」の国際学会のため
    ルツエルンを訪れた私にとって、
    この街は特別な街になってしまった。


母と子二人だけのヨーロッパ旅行で郁代が案内してくれた、
噴水と光の街ルツエルン。
決して忘れることが出来ない思い出の街が書かれてありました。
数年前といえば、郁代が先生とお会いしていた頃ですね。
郁ちゃん、
帯津良一先生もルツエルンが特別な街になってしまったのだそうです。
不思議なご縁ですね。



       ルツエルン



母と娘のヨーロッパ旅行では、このように書いてあります。

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郁代との二人旅は、私の生涯で一番贅沢な旅になることでしょう。
ドーバー海峡を大型フエリーでカレー(フランス)ヘ。
パリ・ルーブル美術館。ドイツ・ロマンチック街道にライン川クルーズ。
ブリュッセルの小便小僧。スイスでは登山鉄道でユングフラウヨッホへ。
噴水と光の街ルツエルンでの滞在。
尽きることのない楽しかった思い出…。
いま思えば、母と娘の夢のような幸せな時間でした。

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