寒さの中に暖かな風
春と冬を行ったり来たりの寒暖の激しさ。
キャベツ、きゅうり、ピーマンなど、
発育不良で品不足と報じられています。
海流座公演、夜の部で「新裸の大将放浪記」を観て来ました。
寒さの中、
そこだけは野の花が咲いて、暖かな風が吹いていました。
「新裸の大将放浪記」の主人公山下清さんの心には
ほんとの人間の心がやどっている。
〈ほんとの〉ということは、
人間の権利という意味である。
戦争では若者が死ぬ。人権の無視である。
人を犠牲にして成り立つ平和・自由は、有り得ない。
『裸の大将』という芝居は、そんなことを考えさせてくれる。
人間らしく生きるということはなんだと
笑いながら考えさせられる。 米倉斉加年
原作・山下清
作・藤本義一
脚本・米倉斉加年、芦屋小雁
演出・米倉斉加年