どくだみ

 

梅雨入りが報じられました。
このころに白い花を咲かせるのがどくだみで、
道を歩くとあっちにも、こっちにも咲いています。
星野富弘さんの詩に出会ってから、
どくだみを見ると、やさしい気持ちになるのです。



どくだみ      星野富弘    


おまえを大切に
摘んでいくひとがいた
臭いといわれ
きらわれ者のおまえだったけれど
道の隅で
歩く人の足許を見上げ
ひっそりと生きていた
いつかおまえを必要とする人が
現れるのを待っていたかのように

おまえの花
白い十字架に似ていた