「親鸞」再開

金沢五木寛之文庫が置かれている、金沢文芸館です。
兼六公園のすぐ近くにあります。



五木寛之さんが、親鸞の前半生を描いて話題を集めた長編小説「親鸞」(講談社、上下巻)の執筆を再開されたそうですね。
来年1月から朝刊小説として、
親鸞 激動編」が全国の地方紙いくつかに掲載されるということを知り、
心待ちにしています。


 小説「親鸞」は、
乱世の平安時代末期、京の都での親鸞8歳当時からを描写。
世間から低く見られ自ら悪人と称する人々と交わる中で、
「人はなぜ苦しみ、争って生きるのか」という問いを抱えて出家、
比叡山で修行する。
解けぬ悩みをかかえて師を求め、
山を下りて浄土宗の宗祖、法然の門に入り、妻帯もして念仏を説き歩く。
 生きることの根源を問いながら市井の人々とかかわって歩む青年が、
念仏弾圧によって30代半ばで越後(新潟県)に流罪となるまでを生々しく躍動的に表現されています。



親鸞 激動編」で五木さんは、流された越後での暮らしに始まり、
常陸茨城県)へたどり着き、鎌倉時代初期の東国(関東)で生きていく壮年期の波乱の日々をとらえる予定と言われています。