マザー・テレサから学んだもの

昨日のブログでかっこちゃんを紹介した「人間力メルマガ」の二日前は、
実は「マザー・テレサ」の記事だったのです。
私はマザー・テレサをかっこちゃんと置き換えて読みました。


    「シスター、私はフラッシュがひとつたかれるたびに、
    死にゆく魂が、神様のみもとに安らかに召されるように、
    神様と約束をしてあるのです」    
    生きている間、いいことがちっともなくて、
    神や人、世間を呪っていた人たちの魂が
    「サンキュー」
    と言って穏やかに、この世と和解して死んでいくために、
    煩わしいけれど、疲れているけれど、笑顔をするんです・・・が、
    かっこちゃんの言葉にきこえました。


かっこちゃんの心の奥深くにはマザー・テレサが住んでいると、
私はいつも思っていたので、今回の「人間力メルマガ」、
本当にうれしく思い感動しました。
そして、 致知出版社編集部は、
今、この時を選んでのマザーテレサ(2月1日)、山元加津子(2月3日)の連続配信で、「意思伝達大作戦」を強く応援していると私には思えました。
・・・・・

人間力メルマガ」   マザー・テレサは、なぜキレなかったのか?
   【2011/2/1】 致知出版社編集部発行
   このメールマガジンでは、人間力を高める月刊誌『致知』から
   そのエッセンスの一部をご紹介しています。
   インドを中心に、貧しい人々に無償の愛を与え続けた
   「20世紀の聖女」マザー・テレサ
   本日は、同じ修道女として、また通訳として身近に接した
   渡辺和子さんのお話をご紹介します。
   

「キレそうなときに、キレないですませる方法」
   渡辺和子(ノートルダム清心学園理事長)        
  『致知』 2004年10月号「マザー・テレサから学んだもの」より


先日、私はある講演会で、
「実は私もキレそうになるときがあるのですよ」
というお話をしたところ、聴衆に大変喜ばれました。
修道者とはいえ、忙しいときの電話や思い通りにならないこと、
「どうして!」と、イライラすることがあるのです。
私はマザー(テレサ)から、キレそうなときに、
キレないですませる方法を教えていただきました。


あれは1984年11月に来日されたときのことでした。
岡山駅までお迎えにあがると、
辺りはテレビや雑誌の記者、一般の人で黒山の人だかりができていました。
マザーがお着きになると本当に文字通「フラッシュの雨」が降ったのです。
その後、どこへ行っても、
「マザー、こっちを向いてください」「次はこちらを」
とびっくりするほどたくさんの写真を撮られて……。
異国の地での厳しい講演日程に加えて、
新幹線や車など慣れない乗り物での長距離の移動、
当時マザーは74歳でした。


肉体的にも精神的にもお疲れでしょうに、
マザーは嫌な顔ひとつせずにニコニコと、
本当にすてきな笑顔で応対していらっしゃったのです。
私は内心
「マザーはカメラ慣れをしていらっしゃるのかしら。
 それとも写真がお好きなのかしら」
と思っていましたが、口には出さずにおりました。


夜10時を回ったころだったでしょうか、
ようやくすべての予定を終了して修道院にご案内し、
二人で肩を並べて歩いていると、マザーがふと、


「シスター、私はフラッシュがひとつたかれるたびに、
 死にゆく魂が、神様のみもとに安らかに召されるように、
 神様と約束をしてあるのです」
とおっしゃったのです。
生きている間、いいことがちっともなくて、
神や人、世間を呪っていた人たちの魂が
「サンキュー」
と言って穏やかに、この世と和解して死んでいくために、
煩わしいけれど、疲れているけれど、笑顔をするんです、と。
その上、
「今日はまだ祈っていないから」
と、寒いチャペルでストーブもつけずに、
寝る前に一時間お祈りを捧げられました。
マザーは祈りを大切にした方でした。


私はそんなマザーの姿を拝見して、人には
「自分の心との葛藤」と
「自分と対話するゆとり」
が必要なのだと感じました。


日常の中には、マザーにとってのフラッシュのような
「煩わしいもの」や「イライラするもの」
「面倒くさいもの」が、必ず存在します。


そういうときにグッと我慢をして、
「これを我慢しますから、
 どうかあの人の病気が治りますように」
と他人を思いやったり、
「仕方がないよね」と許す「ゆとり」を自分の中につくる。
キレそうになる自分を抑えるための、
自分との小さな闘いが必要なのです。


逆に失敗したときは自己嫌悪に陥るのではなくて、
「今度はもうちょっと我慢しようね」と自分と話してみる。


マザーが「マザー・テレサ」で
あり続けることができたのは、
そういう自分自身との闘いと、ゆとりを
常に持ち続けていらしたからではないでしょうか。
・・・・・


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