子どものような素直さで
子供が保育園の時、年一回親子バス遠足があって、
県外の大きな遊園地へ行きました。
施設はとても広く、人気の遊具がいっぱいあって、
いくつもの幼稚園や保育園からも来ていて人であふれていて、
あちこちで、「おかあさ〜ん」と迷子の泣き声が聞こえました。
知り合いの女の子がお母さんと離れて、一人で夢中になって遊んでいます。
「お母さんと離れると迷子になって帰れなくなるよ・・・」と私。
その時の女の子の“きっぱりした言葉”、いつまでも忘れません。
「お母さんが私を置いて帰るわけがないがいね!!!」
女の子はお母さんを微塵も疑わず、
大きな胸に抱かれた大安心の中にいて、
そのまま遊び続けたのです。
女の子がとてもうらやましく思えました。
全休さんのブログ自然法爾、
「仏さまのお心に、子どものような素直さで随順していく」
とは、この時の女の子のように・・・かと思われたのでした。
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自然法爾章は、親鸞最晩年の執筆になる『正像末和讃』におさめられている法語で、 親鸞のさとりの心境を映す、曇りなき鏡のような文章です。
仏さまのお心に、子どものような素直さで随順していくと、
この世のことも、この命のことも、
すべて、なんの心配もなく準備されていきます。
まかせよ、との仏さまの促しに素直にうなずいて、あとはなにもない、
そのことを「他力」というのです。
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