震災の日本に咲いた美しい花

震災の余波が残る日本に咲いた美しい花    (米テレビ局CNN)




               朝日新聞7月19日



各国のメデイアが、
トップ級の扱いと報じられています。


サッカー:なでしこ、独メディアが絶賛…女子W杯

【ベルリン篠田航一】
サッカーの女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会準々決勝(9日)で開催国ドイツを破った日本を、現地メディアは一斉に称賛して伝えた。
特に佐々木則夫監督(53)が試合前、東日本大震災のビデオ映像を見せ
「本当に苦しい時は、被災地の人々のことを思って頑張れ」
と選手を奮い立たせたエピソードを取り上げ、
「精神力が勝敗を分けるサッカーで、監督は選手の心をつかんだ。
卓越した指導者だ」(ウェルト紙電子版)などと伝えた。



 ドイツ公共放送ARDは、
「震災でチーム運営企業もまひ状態に陥ったが、
日本はW杯で不屈の強さを見せつけた」
と報じた。
また、プレーへの称賛も相次ぎ、
FW丸山桂里奈選手(28)の決勝ゴールは「天才的」(南ドイツ新聞)、MF澤穂希選手(32)の絶妙なパスは「夢のようなパス」(DPA通信)と絶賛した。

 

 また、フランクフルター・アルゲマイネ紙は、
日本が優勝候補を破った結果を
「偶然の勝利ではない。最大限まで力を出し尽くした結果だ」
とたたえた。



ブリュッセル斎藤義彦】
サッカーの女子ワールドカップ(W杯)での、
日本(なでしこジャパン)の初優勝を欧州のメディアは「驚き」(仏ルモンド紙、電子版)をもって、トップ級のニュースとして報じた。
プレーの正確さや「粘り強さ」を称賛するとともに、
東日本大震災を克服しようとする、
「何か大きな力」
(米ゴールキーパー・ソロ)が勝利を呼び込んだとの見方を伝えた。



 開催地ドイツのメディア(電子版)の多くは他の政治、経済ニュースを押しのけて日本の優勝をトップで扱った。
フランクフルター・アルゲマイネ紙は、
「今大会で最も粘り強いチームの組織力の勝利」とたたえた。
南ドイツ新聞は、鋭い縦パスでチャンスを作り出した攻撃を
「すし職人の包丁さばきのようにピッチを鋭く切り裂いた」と称賛した。



 一方、英ガーディアン紙は、
「3月の地震津波でいまだに動揺している国民に、心の安らぎを与えるという偉大な目標に日本チームは常に動かされていた」
と分析。
米FWワンバック
「米国以上に日本はチームが勝つことを必要としていた。
彼女らは決してあきらめなかった」
と話した。



 ◇米国「被災地励ます」


オークランド(米カリフォルニア州)小坂大】
日本に敗れた米国のメディアも「なでしこ」の奮闘を称賛した。
ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は
「希望と忍耐で数少ない幸運を生かして勝利に酔った日本が被災地を励ました」とたたえ、
歓喜に沸く日本の様子にも触れた。

 
 決勝戦を全米に中継したスポーツ専門局ESPN(同)は敗れた米国の無念に多くのスペースを割きながらも
「被災した日本の人々が得た充実感は熱狂的な米国のファンだろうと、だれであろうと感じることはできない」と記述。
日本が特別な思いで試合に臨み、
優勝が日本国民にとって大きな意味があることに理解を示した。

 
 オバマ米大統領ツイッター(短文投稿サイト)で途中経過の感想を投稿し続け、試合後は「日本おめでとう」と結んだ。



 ◇中国「美しい奇跡」

 
【北京・成沢健一】
サッカー・女子ワールドカップ(W杯)でこれまでアジア最高の成績を誇っていた中国だが、国営新華社通信は18日、日本の優勝をさまざまな角度から論評する記事を配信し、
「疲れを知らぬ走りと2度追いついた強靱(きょうじん)な精神は女子サッカーの斬新なイメージを打ち立て、アジアの地位を高めた」
と称賛した。

 
 中国は99年の女子W杯で準優勝したものの、
その後は低迷が続いている。
「中国サッカーへの啓示」と題した論評は
「なでしこは世界のサッカーの歴史を書き換えると同時に、中国チームの灯台にもなっている」と表現し、
日本の強化策やサッカーを巡る社会環境から中国が学ぶべきことが多いと指摘した。

 
 また、別の記事は
「パワースタイルのチームを相次いで破り、テクニックスタイルのチームとして初の優勝を果たした」
と評価し、
「美しいサッカーと美しい奇跡は(東日本大震災で)被災した民族に自信をもたらすだろう」
と締めくくった。


・・・・・
決してあきらめない、
最後まであきらめなかったなでしこジャパン・・・。
ずっと涙がとまらなかったよ。


“美しい奇跡”を忘れません!!