法然と親鸞展

近くの原っぱ すすきがゆれて



今朝の「日曜美術館」は「法然と親鸞展」についてで、五木寛之さんがゲストでした。

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平安時代末期から鎌倉時代にかけて、戦乱が相次ぎ、飢餓(きが)や干ばつの広がりから庶民が生きる希望を持てなかった時代。
仏の力で人々を救おうとした二人の僧侶がいた。
南無阿弥陀仏を唱えれば極楽浄土へ行けると説いた法然
そして法然の弟子で、阿弥陀仏を信じるだけで救われると説いた親鸞
法然800回忌、親鸞750回忌を迎える今年、
それを記念して初めて二人ゆかりの美術品を一堂に集めた大規模な展覧会が開催されている。その品々を見つめていくと法然親鸞が目指した世界がかいま見えてくる。ゆかりの美術品を鑑賞しながら、数多くの人々を救うことに人生をささげた二人の人生を見つめる。     (NHKサイトより)
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五木寛之さんが名宝と向き合いながら、じっくりと語られました。
法然800回忌、親鸞750回忌の今年に震災が起きたこと、不思議ですねえ〜。法然親鸞の時代と世界が混迷する今が重なってなりません」。


先日、金沢真宗会館で佐野明弘師の法話をお聴きしました。
仏教讃歌に続いてのお話しで「響きの世界」という講題でした。
「和音の響きではなく、心に響きあうという意味ですよ」と、
とても柔和なお顔でおっしゃいました。
禅宗の教えを経て、浄土真宗の教えに転じられたお方です。



はじめのお話。
禅宗はさとりの到達点を決めて、到達点をめざして修行を積む教えですが、
浄土真宗はまったくその逆の教えですね。
到達点をすでに賜っていて、わたしがそのことに目覚めさえすればいいのですよ」



終わりのお話。
「今聞いたお話し、皆さんここを一歩出るとすぐ忘れますね。
あるおばあさんのつぶやきを紹介して終わりにしましょう。
『何を聞いたか忘れはしたが、胸に残るは六字の名号』」。



わたしもお話しは忘れてしまいました。
師のお話し、始めと終わりだけが心に残っています。