「生んでくれて有り難う」





                       





昨日、長男家族が母の日のお花をプレゼントしてくれたとき、
中学生の娘たちが何やらパパに指示しているようです。
ややあって、ひょうきんなところがある長男、
教えられたとおりに


「おかあさん、うんでくれてありがとう!」


遺された郁代の手紙にあった「ことば」です。


私だって、生前両親に言ったことはありません。
劇場にしないと、照れくさくてとても言えませんね。


プロデューサー     郁ちゃん仏
ディレクター       長男の娘たち
キャスト          長男と母


「みんな ありがとうね」





あなたにあえてよかった」より

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おとうさん おかあさんへ  


    わがままな娘でごめんね。
    いつもつっけんどんでごめんね。
    口が悪くてごめんね。
    心配ばかりかけてごめんね。
    親孝行できなくてごめんね。
    孫の顔、見せられなくてごめんね。
    おとうさん、おかあさんより先に死んじゃってごめんね。


    三十四年間という、少し短めの人生だったけど、
    おとうさん おかあさんのおかげで、
    楽しく、充実した、幸せな人生でした。

    
    子どものころから、のびのび自由に育ててくれて有り難う。
    わたしを信頼し、やりたいことをやらせてくれて有り難う。
    いつも心配してくれて有り難う。
    わたしのために、泣いてくれて有り難う。
    生んでくれて有り難う。
    おとうさん、おかあさんの子どもとして生まれてこられて、
    わたしはとっても幸せだったよ。
    本当に有り難う。
                         郁代
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