「わかってくれて ありがとう」

    今冬一番の冷え込み  久しぶりの青空




植物状態で、目はあけることができるものの意識はなく、
何もわからないという、よっしーさんの義父さん。
かっこちゃんの講演を聞いて、“あかさたなスキャン”やってみたら、
おとうさんが初めて自分で言った言葉は
「わかってくれてありがとう」でした。
私がその場にいたとしたら、やっぱり体が震えます!




かっこちゃんのメルマガ第1237号
「宮ぷー心の架橋プロジェクト」(12月25日 参加者人数6010人)からです。




メリー・クリスマス 
きっとみなさん素敵なクリスマスをお過ごしでしょうか。
私もまたうれしい日でした。
よっしーさんからのメールです。
・・・・
メリークリスマス。
かっこちゃん、2012年のクリスマスは絶対に忘れられない、
素晴らしいクリスマスになりました。
かっこちゃんありがとう。
てんつくとかっこちゃんのイベントに旦那と一緒に参加しました。


旦那のお父さんが植物状態で、目はあけることができるものの、
意識はなく、何もわからない状態ということで、
facebookをみてイベントを知り、てんつくが大好きな旦那を無理やり引っ張っての参加となりました。


旦那は父親が倒れてから、ため息をつくことが多くなりました。
心の底に、父親のことがあるからだと思います。
私も何かできないかと思っていたのです。
実はかっこちゃんのことも初めて知って、参加したのです。


イベントの帰り道、旦那が、
「あさって病院に行こうか」と言いました。
「もしかしたら、おやじも回復できたりするかもしれないし、
思いも伝えられるようになるのかもしれないし、
あきらめなくてもいいのかも。一緒に行ってくれるか?」
と言いました。
私の返事はもちろんOK。


そしてクリスマスイブの今日、病院へ行きました。
旦那がお父さんの顔の前で
「とうさん、きたよー。今日はクリスマスイブだよ」
と言うと、お父さんが目を閉じて開いたのです。
偶然?それともやっぱりわかってるの? 


私が「お父さん、わかっていたら目を閉じて見て」
お父さんは、やっぱり目を閉じました。
旦那が「わかるんか?」と聞いたら、また目を閉じました。
涙がとまらなくて、
私が「あれやって、あれやってみよ」とあかさたなを言う方法をしてみようということになりました。


好きな動物が「ねこ」のときは、
あかさたなの“な”で目を閉じて、つぎに、
なにぬねのの“ね”で目を閉じると説明。
そして、お父さんの名前をすぐに練習したら、
やり方がすぐにわかって、名前を作ることができたのです。
旦那が震えているのがわかりました。


「とうさん、この方法で自分の気持ち、伝えることができるんだよ。
今からゆっくりあかさたなって言うからね」
そして、あかさたなと言って、お父さんは最初に「わ」と言いました。
そして次は、「か」そして「つ」そして「て」
「く」「れ」「て」息を飲みながら言葉が出るのを待っていました。
そしてお父さんが初めて自分で言った言葉は


「わかってくれて ありがとう」でした。


かっこちゃん、涙が止まりません。
夕方、また、今度は子どもたちと一緒に出かけることにしました。
イブを一緒にお父さんと一緒にすごそうと思っています。
病院の帰り道、主人が言いました。泣きながら。


「よっしーおやじは、わかってくれてありがとうって、
それが最初の言葉だったなんて、
どれだけ、わかってもらいたかったんだろう。
世の中には気がついてもらえない人、わかってもらえない人が、
いっぱいいる。
そんなことあっていいはずないよな。
どんなに苦しいか。
気がついてもらえないで生きていていいはずがない。
気がついてもらえないで死んで行く人だっているんだよ」


これから、お父さんにいろいろな話しを聞いてみたいです。
したいことや行きたいことは何か、
会いたい人がいるか、聞いてみます。
これから、リハビリも改めて始めたいと思うので、かっこちゃん教えてくださいね。
本当に素晴らしいクリスマスをありがとう。
・・・・


よっしーさん、本当によかった。
うれしいです。ありがとうございます。
私も泣きながら読みました。
素敵なイヴ、本当によかったです。(後略)
                            かつこ