『わが心の善くて殺さぬにはあらず』

8日の午後親族の一人から、
「大変だ、大変だ、大事故が起きた!」との電話がありました。
「親戚のHさんが除雪車に巻き込まれ死亡」とのことでした。

 翌日の新聞報道を要約すると、
七尾市多根町の林道で、七尾市土木課職員のHさん(60)が、
同僚のSさん(47)と2人1組で除雪作業を担当していた。
事故当時2人は除雪車の部品交換中。
Hさんは車外に出て羽根車の近くにいましたが、
作業終了後にSさんが運転席で誤ってエンジンをかけたために、
羽根車が回転し巻き込まれた」
ということでした。


今日の午前お葬式があり、お参りに行ってきました。
突然父、夫を奪われた遺族に、かける言葉が見つかりませんでした。


思いもかけない一瞬の出来事で、
生涯重い荷物を背負うことになったSさんの心情はいかばかりでしょう。


歎異抄第13条
『わが心の善くて殺さぬにはあらず』

『さるべき業縁のもよおせば、いかなる振る舞いもすべし』

のお言葉が聞こえてきました。

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わがこころのよくてころさぬにはあらず。
また、害せじとおもふとも、
百人千人をころすこともあるべし。
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