「にんげんはほんとうにすごいいきものですね」

ジューンベリー  6月に可愛い実がなり食べられます。



かっこちゃんのメルマガ
第1358号宮ぷーこころの架橋ぷろじぇくと (2013年4月25日)より
引用させていただきました。


大阪の1000人の初上映会のときに、
お祝いメッセージをくださったそうくんのお父様からメールをいただきました。
・・・・
山元加津子
こんにちは。そうの父親です。
今月15日に國學院大学で柴田先生に会っていただきました。
息子はこの日もたくさんの思いを伝えてくれました。
以下、柴田先生が息子の言葉を通訳してくださった内容の一部です。


「よいのぞみがうまれてきました。
それはわたしにもわがままかもしれないけれど、
ぶらりとよいたびにでたいというきもちがわいてきたことです。
よいたびとは たくさんのひととめぐりあうたびです。
びんにてがみをいれてながれついたはなしのように
たびでいろいろなひとにであって ぼくのけいけんをかたりたいです。
もうすこしでぼくもじぶんのこのしょうがいになったからだを 
きちんとうけいれられそうです。


だからなやんでいるひとにもしかしたら 
ゆうきをあたえられるかもしれません。
なまいきかもしれませんがそれがいまのいきるきぼうです。
だからまるいじんせいをつくれそうなきがしてきました。
にんげんはほんとうにすごいいきものですね。
にんげんのすばらしさを
まさかこんなじこをとおしてしれるとはおもいませんでした。」


息子に生きる希望を与えてくださった柴田先生、
そして柴田先生にお引合せくださった山元加津子さんになんと感謝を申し上げたらよいのかわかりません。


当日は柴田先生に見ていただきながら、私が介助して書く訓練も行いました。
今までで一番上手に「○」と数字の「2」を書くことができました。
当初はなかなか息子の意思を感じることが難しかったのですが、
最近は息子がペンに力を加えようとする意志を感じることができる日も多くなってきました。
20日には「きんこんの会」に出席させて頂きました。
冒頭に柴田先生から、
4/28に横浜で上映される「僕のうしろに道はできる」のご紹介があり、
その後参加当事者一人一人が柴田先生ら通訳者を通して、
自分の思いを語ってくれました。
周囲からは言葉がないと見なされてきた(今もそのように見なされている)人たちが溢れるほどの言葉を語り、
それを聞いている人たちは皆それは至極当然のこととして一人一人に温かいまなざしと言葉をかけて惜しみない拍手を贈る、
こんなにも素晴らしい会があったことに驚き、
そして参加できたことに心より感謝いたしました。


当事者のご両親やヘルパーさんが通訳をされている方がいらっしゃったこと、
通訳の仕方も様々で、当事者が介助者の掌に指文字で言葉を書く方法、
あかさたな表を使う方法、当事者が紙に書くのを介助する方法等を実際に拝見することができたことは、
今後私自身が息子と意思疎通を図る目標に対して大きな励みとなりました。
息子はきんこんの会で柴田先生を通じて、以下のことを伝えてくれました。


・自分は今3度目の人生を歩み始めたこと。
 1度目は健常者だった時の人生、
 2度目は事故にあってから言葉がないと思われてきた期間の人生、
 3度目は柴田先生に出会えて言葉があることを理解してもらえてからの人生。
・柴田先生と出会えてから自分の頭の中がクリアになってきたこと。
・自分も今の自分を受け入れて立派な障害者になりたいこと。


周囲に「言葉がある」ことを理解してもらえたことが、
息子にとってどれだけ嬉しかったかということをあらためて認識いたしました。息子と私たち家族は、
柴田先生と山元加津子さんから大きな希望と喜びを頂戴しました。
この希望と喜びを、
今も言葉がないと思われている人たちやそのご家族にも抱いていただくために、私ができることをこれからしっかりと考えていきたいと思います。
山元加津子さん、
4/28の横浜ラポールでの上映会&講演会に家族で伺わせていただきます。
お会いできることを息子共々楽しみにいたしております。
・・・・

なんとうれしいことでしょう。
そして、そうくんは、なんとすごい方なのだろうと、あらためて思います。
事故を通して、人間のすばらしさを知ったと言われたところでは、
震えるほど心が揺さぶられました。
私は何もできていませんが、柴田先生や、多くの方と出会われて、
それが三度目の人生の始まりといわれているそうくん。
本当にうれしく、
これから、どんな旅をしていかれるだろうと楽しみでもあります。
28日、横浜での上映会。まだ空席があるやに伺っています。
みなさんもよかったら、いらしてくださいね。
                             かつこ


映画ホームページ
「僕のうしろに道はできる〜奇跡が奇跡でなくなる日に向かって〜」
    

宮田さんの事実、植物状態からの回復方法をまとめたホームページ
「白雪姫プロジェクト」