「シャボン玉」

シャボン玉で遊ぶみくちゃん


シャボン玉
野口雨情作詞・中山晋平作曲


歌詞にはシャボン玉で子どもが遊んでいる様子が描かれているが、
これに夭逝した子供への鎮魂の意を見出す説もある。


1908年、長女「みどり」をもうけた。
人形のように愛らしい赤ん坊であったが、産まれて7日目に死んでしまった。
雨情もその後何人かの子供を授かっているが、長女の死を後々まで悔やんでいたという。
雨情は後に生まれた娘・恒子も亡くしている。
当時、2歳。1924年大正13年)9月のことである。


そしてある日、村(茨城県多賀郡磯原村)の少女たちがシャボン玉を飛ばして遊んでいるのを見た雨情が、
娘が生きていれば今頃はこの子たちと一緒に遊んでいただろうと思いながら書いた詩が、この「シャボン玉」だというのが最もよく知られる説である。