水辺パトロール

今年は猛暑が早くやってきましたが、
それに比例するように水死事故のニュースも毎日報じられています。
その度に、“溺れた幼児が助かった”あの日のことが思い出されてなりません。
昨年も書いています。
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その年、七月の下旬なのにまだ肌寒い日が続いていました。
雨上がりの川は濁流、増水していました。
写真の道をいつものように歩いての帰り道、
「たすけて〜」
の声が前方から聞こえてきます。


急いで近くまで行き、声のする方を見ると、
川の中央あたりで赤い服の子供がなにやら杭につかまっていて、
スイミングに親しんでいる私には安全に助けられる状況…
その子は階段を下りて水辺に近づいたのでしょう。


「助けてあげるからね〜」といいながら、
ぬるぬるとすべる石に足を取られないよう、
流れの中を慎重に進みました。
冷たい水は私の胸まであり、
子供の手がいつ杭を離すかわかりません。
でも「三年生くらいなら、まだ大丈夫だろう」とあわてませんでした。
後で知ったのですが、3年生ほどと思っていたその子は5歳の男の子でした。
       

胸に抱きかかえて岸に戻ったら、
間もなく救急車や消防車がサイレンを鳴らして何台も集まってきました。
誰かが通報したのでしょう。
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私の散歩道、浅野川
「水辺パトロール」をしながら歩いています。
助からなかった“郁代のいのち”にも思いを馳せながら・・・。


☆ 今朝の〈ネットニュース〉から
水の事故相次ぎ6人死亡−秋田、兄弟の男児溺れる  (7/14 23:01更新)


 全国的に厳しい暑さが続いた14日、秋田で3人が溺れて死亡したほか、
石川で1人が死亡、1人が意識不明の重体になるなど、
各地で水の事故が相次いだ。
共同通信のまとめでは、6人が死亡、16人がけがをしたり、意識不明の重体になったりした。
 秋田県男鹿市の海岸では午後5時ごろ、
「子どもが溺れ、助けに行った大人も溺れた」と110番があった。
県警によると、9歳と5歳の兄弟と男性(50)が救助されたが、3人とも死亡が確認された。
 また、相模原市緑区の「青野原オートキャンプ場」の敷地内を流れる道志川で、川遊びをしていた男性(40)が溺れて死亡した。