生きる物語・伝わる思い 1

梨の実たわわに


4月梨の花


かっこちゃんのメルマガ第1492号宮ぷーこころの架橋ぷろじぇくとに、 
毎日新聞(9月3日)の記事が紹介されていました。
「植物人間」と宣告された方が、妻とコミュニケーションをとっている場面。
「僕のうしろに道はできる」・・・どんどん道が続いているようです。

生きる物語:伝わる思い
1 妻の語りかけに笑顔

7月11日、記者は東京都江東区のマンションをカメラマンと訪ねた。
医師に「植物人間」と宣告された上野文夫(ふみお)さん(53)に会うためだ。

 上野さんは、自室の介護ベッドであおむけに寝て、目を見開いていた。
ベッド脇の妻広美さん(54)が声をかけた。
「これを取ってみて」。
上野さんの胸の上に楽器の鈴を掲げる。
すると、肘が曲がり胸元に置かれていた右腕がゆっくりと上がり、
握ったままのこぶしが鈴に触れた。

 広美さんは続いて右手に鈴を握らせ、「鳴らして」と言った。
上野さんが肘から先をゆっくり上下に揺すると、鈴は柔らかく「シャリン、シャリン」と鳴った。
右手の動きは徐々にリズミカルに、音が小刻みになった。

 「新聞はテレビじゃないから音はとれないよ」と広美さんが指摘すると、
表情が緩み、「ハハハー」と笑った。
「『植物人間』と呼ばれる人は寝たきりで反応もしない」と思い込んでいた記者は、妻とコミュニケーションし、笑顔もみせる姿に息をのんだ。

 上野さんは涙も流す。
広美さんによると、高校野球や五輪のテレビ、ラジオが大好き。
夏の高校野球閉会式の中継で、観客から大きな拍手がわき上がると、
「アー」と声を出して泣いた。

 「植物人間」という表現は俗称だ。
診断書には「遷延性(せんえんせい)意識障害」と記される。
日本脳神経外科学会は、
・自力移動できない
・自力摂食できない
・尿失禁状態
・意味ある発語ができない
・簡単な命令に応じても、それ以上の意思疎通ができない
・眼球が物を追っても認識できない
の6項目を満たし、治療しても3カ月以上改善されない場合と定義する。

上野さんは6項目に該当していた。

 遷延性意識障害は呼吸など生命維持にかかわる「脳幹」が生きている。
脳全体が機能を失い、回復しないとされる「脳死」とは全く異なる。

 上野さんが遷延性意識障害となったのは2007年。
自転車で転倒し頭を強打したことが原因だった。【奥山智己】=つづく


宮田さんの事実、植物状態からの回復方法をまとめたホームページ
「白雪姫プロジェクト」 
 
映画ホームページ
「僕のうしろに道はできる〜奇跡が奇跡でなくなる日に向かって〜」

映画の感想

    
映画が文科省選定に

北日本新聞のウエブページ

朝日新聞の記事

日本経済新聞の記事

         「僕のうしろに道はできる」