「ロミオとジュリエット」

     シェイクスピアは私の青春の刻印の様なものだ。
     ハムレットを演じたのは、三十一才の時だったが、
     その瑞々しい青春の輝きは「ロミオとジュリエット」にも溢れている。
     能登演劇堂の壮大な機構のもと、
     その輝きを解き放ってみたい。
                        仲代達矢


無名塾第5回能登演劇堂ロングラン公演 「ロミオとジュリエット」を観ました。


 

上演時間は休憩時間をいれると約3時間ですが、
それでも、あっという間に過ぎてしまいました。
1年前から見やすい座席を確保してくださったおかげで、
セリフの一言一句も聞き逃すことなく、長い時間集中することが出来ました。

役者さんの熱意が伝わったこともありますが、飽きさせないための工夫、
遊び心さえ感じました。

仲代達矢さんの、軽やかなステップが印象に残っています。

ロミオとジュリエットが折り重なって息絶える墓場の場面で、
お待ちかね舞台後ろの扉が野外に開き、
夜の冷気が一瞬にして劇場に流れ込みました。