『御伝鈔』拝読

昨日は 東本願寺の報恩講に参拝しました。

初めてお斎(おとき)をいただきました。
仏法に遇い得た深きご縁を慶びつつ、有縁の皆様とともにお食事しました。
献立は一汁三菜が基本となっています。

予約制で有料です。
寝殿が会場でこの日は一回につき300人が会食しました。
お斎のご接待は羽織、袴で保信会の皆さんがなさっています。

聞法生活の中で収穫できた作物を、
仏様からのいただきものとして報恩講に進納する習慣が今も残っていて、
蓮友講、椎茸講、お茶講などがあります。
今年初めて、七尾の沢野牛蒡がけんちん汁に使われました。
手前のお皿には「五環正宗」が注がれます。
真宗本廟内のみでいただくお酒として、特別に製造されたものです。

朱塗りのお膳は輪島塗(石川県)で、
1895年に御影堂、阿弥陀堂が再建された後、桜材を使用して調整されたものです。


満堂の中に身を置き、午後の法要に遇わせていただきました。


                                 写真はHPより


午後5時からは御影堂において『御伝鈔』が拝読されました。
『御伝鈔』は親鸞聖人のひ孫にあたる覚如上人によって撰述された、
宗祖の最初の伝記です。
ロウソクに火が灯され厳粛な雰囲気の中、多くの参拝者が静かに拝読に耳を傾けながら宗祖のご生前に思いを馳せ、その遺徳を偲びました。


                      写真はHPより